ブログネタ:海とプール、どっちが好き?
参加中私は海 派!
海の音が好きで。
海の香りが好きで。
私は無駄に、海に行った。
父の地元である、名取市閖上。
私はあの町に住んだことはないけれど
とても好きだった。
車から降りると香る、海の香り。
いとこの家から徒歩1分の場所で行われていた、港朝市。
親戚の家に行くとお茶請けで必ず出てくる海産物。
私は、海からの恵みも大好きだった。
閖上はあの日、津波で壊滅した。
私が愛してやまなかった海の力で。
いとこと一緒に遊んだ公園も、みんなで歩いた道も
父の親戚のあった家は日和山のすぐそばで。
私は震災が起きてから、あの小高い丘が日和山だと知った。
石巻にもあったんだよね。日和山。
もっと山っぽい山で、こちらは友達の家のすぐ近くだった。
閖上は人口が7000人程度の小さな集落だった。
そのうちの900人あまりが行方不明だったり亡くなっていたり。
いとこは無事だったけど、叔母は津波で亡くなった。
父の親戚も、父の友達も、いとこの友達も、津波でたくさんたくさん亡くなった。
ずっと海と仲良く暮らしていた町。
閖上という名前も、伊達政宗由来の名前。
貞山堀も、あんどん松も、父やいとこの話からは聞いてたけれど
震災の後にちゃんと知った。
私は海が好き。
海と仲良く育ち、父やいとこと遊んだ楽しい記憶しかない。
あの塩辛い香りも、照り返す太陽も。
あとで痛い目にあっても、やっぱり海が好き。
あんな暴力的な、乱暴な海を私は知らない。
あれは「津波」であって「海」ではないのだ。
そう思うことにした。
私たちは生かされてるんだなと思う。
あの香りを思い出そうとすると
自分が子供を産むときに破水したときの香りを思い出す。
羊水と海の水は似ているんだそうだ。
私たちは生かされている。
人工的な、暴力的でなく、ただただ人によって管理されたプールの美しさも分かるけど。
プールにはあの臭いはないし、あの音もないのだ。
