この本を読み終えた2日後に、
著者の中島岳志氏の講演があるということで

行ってきましたよ!
月末の怒涛の忙しさを縫って、隣の市まで(^^)

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少し遅れて会場に到着したのですが、
人の多さにびっくり!

宗門でも注目されている方だし、
著書のセンセーショナルなタイトルに
惹きつけられた人も多いのかなーと。

講演の内容について…より何より、
とにかく話が上手い!!
淀みなく、流れるように、論理的に話す
ところはさすがだなーと思いました。

前半では、親鸞との出遇い、
特に吉本隆明の「最後の親鸞」の衝撃と
吉本の親鸞論に対する批評が主でした。


「最後の親鸞」は私も20代に読みましたが、
やはり衝撃を受けました。
「思想家のとらえる思想家としての親鸞」と、当時の私の「宗祖として仰ぐ親鸞」のギャップに、なんとも言えず煩悶したことを覚えています。

中島岳志氏が、この吉本論をどう批評するかをすごく楽しみにしていたのですが…

ちょっと残念な感想でした。

吉本隆明と中島岳志氏の間には、
前提となる絶対他力の捉え方について
大きな溝があるようで、そもそもの前提がかみ合っていない感じがします。

また、氏の言われる
「親鸞の絶対他力思想は、自力の限りを尽くしたところにはじめて見えてくる境地であり、自力を否定して他力はない」
ということについては、論旨としては肯定できる部分もありますが

「であるならば、一切衆生に開かれた易行の門である念仏の教えが、やはり自力作善を経由できる選ばれたものにしか理解できないものになるのではないか」

という、大きな疑問を感じざるを得ませんでした。


後半は、ご自身の体験、とくにお子さんのことや東日本大震災のことに触れて、比較的、一般受けしやすい内容だったと思います。

著書である「親鸞と日本主義」の鋭い洞察に比べると、講演会は、角のとれた聞き手を意識したものになっていたのかなぁ、、、
という感想です。


先日の九州大谷短期大学の学会で、三明学長は
「親鸞と日本主義」については辛口の批評をされていました(笑)が、もう一冊ご紹介頂いた本がこちらです。


後期修練の受講までに読んでおくべき本だと思って、Amazonでそっこー購入しました。

また読了後、感想を書きたいと思います(^^)