懺悔人を殺めて死刑を宣告された。まるで子供のように泣いてすがっても翻らなかった。死ぬことが恐ろしくてたまらない。しかしそれも仕方なしと、罪を犯したのだから罰を受けて然るべきであると自分をいましめて覚悟を決めようとする。たしかに決めかねる。だって死ぬのだから。怖いもん。震えが止まらなかった。