起伏のある、寂れた古い町を歩いている。僕はその町を知っていた。露天風呂のある民家があって、そこに入浴させてもらおうとして向かった。その露天風呂は垣から見え、子供が入っていたので門を叩くのをやめた。行く当てがなくなりたださまよう。

そういえば、階段や坂が多い町並みはしょっちゅう夢に出てくる。都会でも田舎でもない、時代に取り残されたような場所に僕は縁もゆかりもないにもかかわらず。