近所に自然派食品の店がある。若い店長はきっと、自分の信じた道を歩み、その道は曲がっていないと思っているのだろう。店先に置いてある黒板に「今日の店長の一言」とかいって、名言的なことを毎日書いている。黒板は二つあって、もう一つには上に向いた矢印と「ツバメの巣があります」と記してある。

そういえば小学校に通っていた頃、この時期になるとツバメが校舎に巣を作っていた。壊すべからず、成長を見守ろう、みたいなことを先生に言われ皆と同じようにかわいいと思っていた。小鳥がさらに小さい小鳥に餌を運ぶ姿は当然、応援したくなる。親ツバメは休む間もなく飛び回り、小ツバメは口を開けてそれを待つ。ただ、このツバメがもし、カラスと同等の色とサイズだったらどうだろう。そういう教育は受けなかったのではないだろうか。見た目は大事だ。僕は少し痩せようと思う。