ワンダラー大浴場のある施設、大型の銭湯か旅館だろうか。畳が何十枚と敷かれた大広間で寛ぐ。僕は以前ここに来たことがあって勝手を知っている。昨日、去年、もっと昔、似た夢を見たのだろう。いつかは分からないが、前と比べてここが変わったとかあそこが違うとか、そんなことを思った。数人の連れと机を囲んで話した。しかしよく考えると彼らのことを知らない。いわば他人。それに気づいて立ち上がり、部屋を出た。行く当てはないが、ここは僕にとって安住の地ではない。