学生時代の夢はよく見る。戻りたいのだろうか。ただ、当時と同じ設定ではなく、教室や学友は初めて見るものばかり。

コミュニケーション学のような授業で、教授が「この中で好みの人に告白をしろ」という主旨の発言をした。すぐさま行動に移す者もいる中、僕はとりあえず静観を決め込んだ。ねるとんの要領で、一人を複数が狙ったらその一人に選ぶ権利がある。目星をつけた人には既に何人かが周りを囲んでいた。なるべく競合人数の少ないところを狙おうとする辺り、自分がいかに相対的が分かる。非道徳でナンセンスな授業だが、省みることができた。