受け攻め大便中に地震があった。その刹那、肛門が締まったようで便器に浮かぶ僕のそれはひょうたんの形をしていた。揺れは大したことなかったが、もし建物が崩壊するほどの大地震だったら僕は尻に便をふちゃくしたまま瓦礫の下に埋もれただろう。その死に様は笑えるだろうか。怖かったり面白かったり、いろいろ想像を巡らし飽きたところでトイレットペーパーに目をやると、残りはほとんどなかった。芯に近い紙はシワシワの状態で、指に付着する恐れを秘めつつ小さい切れ端でふき、補充をせずにトイレを出た。