今年も元旦にブンレツグランマがホームから帰ってきた。彼女はこの日を楽しみにしていたようだが、目が完全に開くまで時間がかかった。最近ではほとんど目を閉じて暮らしているようで、視界に入るものへの興味が薄らいでいることがうかがえる。言葉もあまり発さない。選びに選んでこの日、最もはっきり喋った言葉は「きんとん」だった。栗は固いのであんを口に運んでやる。