後塵

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夜、緑道を歩いていた。外套だけが僕を照らす。等間隔に並ぶそれ。足元に目をやると後方に僕の影がある。外套が近づくに連れ影は短くなり、真下を境に影は僕を追い抜く。先導して徐々に影の頭は遠のき、程なくして消え、次の光に差し掛かるとまた僕の後ろに現れる。ぴたりと続いていたのもつかの間、また追い抜いては消える。

自分が若者ではないと思い始めたのはいつからだろう。こうやって先を越されていくのだ。どの物差しではかったとしても。