牛久大仏 巨存症なるものがあるらしい。大仏など巨大な像に足がすくむ、僕を含めたそのシンドロームを抱えた人間たち。最も居心地の悪い駅は大船である。昔、そんな話をソウウツシニアに話したら彼もまたそうだったので血は争えない。

怖いもの見たさで牛久大仏を拝んできた。ギネスブックにも掲載される100メートル超の大仏は、おそらく定礎から20年は経っていないものである。歴史の浅さから、世界最大を謳いたいがために造られたのではないかと邪推したくなる。事前に確認したグーグルアースでの航空写真には笑えた。さてその牛久大仏、想像をはるかに上回る大きさだった。規格外である。牛久駅からバスで向かう道中に「あと5キロ」の看板があり、ふと景色に目をやると雑木林の奥から周りと全く同調しないそれが辺りを見下すように立っていた。ウルトラマンの身長が40メートル。これの半分に満たない。つまりはもし対峙したら高確率で牛久大仏はウルトラマンに勝てるのではないか。

その胎内は演出をこらした入口、チープで陳腐なBGMを聞きながら宗教的な展示物を見て、地上85メートルの大仏の胸部分から下界を一望し、入口とは打って変わって何も施されていない出口に導かれる。満足して家路に着いた。予想以上に疲れた。