友人の女性とはぐれて彼女を探す。一人の男、日本人ではないアジア系の彼が彼女の居場所を知っているといって近寄ってきた。狭い路地に連れられ、彼は僕に迫ってきた。僕はゲイではないので拒否する。それでも彼は彼女のもとに案内すると、僕を雑居ビルの地下へといざなった。細い階段を下りながらしきりに触ってくる。いくら払いのけても彼はしつこかった。その地下のフロアにはドアが3つくらいあっただろうか。その1つを開けて中に入るよう促された。そこには彼と同郷とおぼしき女性が数人、テーブルを囲んで談笑していた。僕が怒ってその部屋を出ようとすると、彼は力ずくでそれを止めようとする。僕のあちこちにキスしながら。彼を殴り、髪をつかんでコンクリートの壁に打ちつけた。鈍い音がしてうめき声を上げている。やり過ぎたかと思ったが、友人を探すことを優先してそこを後にしようとした。先の階段を上っている途中で振り返ると、毒のように赤い血で顔を染めた彼が追ってきていた。必死で逃げた。走る先が嘘のように白い。そこが夢と現実の境い目だった。