燃えるごみ 1メートル近いミッフィーのぬいぐるみをプレゼントしたことがあった。部屋に飾られていたそれは、別れ話の後に自分の荷物を取りに行った際そこにはもうなく、喪失感と重なった。 随分と昔の思い出がよみがえったのは、ポリ袋に入れられたぬいぐるみがごみの集積所にあったから。少しばかりグロテスクな画だと思いつつ、当時の情景がよぎる。見た目がどんなに愛くるしくたってしょせんは命のない物なのだ。いちいち感情移入しても無駄なのだ。