眠りに恐怖を覚えるのは僕だけでなくブンレツグランマも同じだった。ホームの彼女の部屋は鍵がかかっておらず、誰でも出入りできる。夜な夜な、隣の部屋の男が扉を開けて何某か言ってくるという。事実なのか妄想なのか分からないが、その男も呆けているにせよ老人なのだから絞め殺されることはなかろうとなだめた。それでも心配な顔をするのは、どうやら犯される危険を感じているからだった。それはますますないだろうといっても、どう説明すべきか悩む。