金縛りにあって体をまさぐられるところまでは普段と一緒 だった。一時期、尻から離れたがまたそこを攻めてくる。それもまだ良しとしよう。男色霊に対して寛容になっていく僕がいる。しかし今回は感覚を新たに開拓してきた。

頭上右に気配を感じた。耳元で何かをささやいている。物音ではなく明らかに声だったが聞き取れない。「え? 今、何ていったの」と問いただしてみたが答えてはくれなかった。二度、同じことを言うのは恥ずかしいのだろう。それは生きた人間も同じだ。