ウィルコムからの解約手続き完了のハガキを渡され、ブンレツさんも知るところ になった。致し方なし。随分前から察してはいただろう。ブンレツグランマには僕の口から言いたかった。色の話が何よりも好きで、振れば正気に戻る。精気に満ちる。いつか恋人を紹介すると、グランマもそれを楽しみにしていたがまだまだ先になってしまい、伝えられないでいた。

案外、落胆した素振りは見せなかった。そして説法をくれた。「恋をする毎、人間的に成長できる。何度もふられたっていいじゃないか」と。しっかりした口調で驚いた。2度の結婚、その後も男を知っている経験談は骨身に沁みる。

哀れに思うのはブンレツさんのことで、彼女は一人しか知らず、それも失敗だった。グランマを見てきたことが起因にもなっているだろう。同じ過ちは繰り返さないよう見極めたい。