3つ年下の近藤真市から遅れること20年、山本昌はノーヒットノーランを達成した。1軍初登板が初先発にして偉業を成し遂げた彼とは対照的に大器晩成を地で行く、少なくとも僕が知る限りドラゴンズ史上最も尊敬されるべき男だと思う。1988年から4度の日本シリーズで先発投手を任され、今年こそは初勝利をあげてほしかった。逆転タイムリーを許して降板する昌の、あんな悔しそうな表情を今まで見たことがなかった。2戦目を落としてタイに持ち込まれたよりも、昌が残念でならない。

打線は八木に抑えられた。物怖じしない素晴らしいルーキーだった。第6戦までもつれた時は雪辱を。荒木のスランプが心配だ。