優勝決定戦の末、朝青龍が優勝。白鵬は惜しかった。大関昇進は決めたが、優勝にはまだ早いと言わんばかりの取組内容だった。琴欧州と同様で、精神的なもろさを感じる。右四つで怪力無双はまだ衰えていないことを証明する魁皇が白鵬を、横綱昇進はならなかったが来場所に望みをつなげる栃東が朝青龍を、それぞれ破っての決定戦だった。彼らのもう一花は見たい。

白鵬は貴乃花とだぶる。体型が大きく本格派な上に顔も角度によって似ている。次代の横綱はいつ、朝青龍と肩を並べるだろう。その白鵬と、小兵・安馬、ベテラン・旭鷲山の両技巧派が三賞を受賞して、モンゴル勢が独占した場所になった。

千秋楽は良い相撲だったものの普天王 は負け越した。一進一退が続いて踏ん張りどころ。来場所は、初めての相撲観戦をしようと思う。