ホームのロビーでブンレツグランマが他の入居者と一緒にテレビを見ている。横にイスを並べて様態を伺うなどした。先月入ってきたばかりの、グランマの隣に座る女性が僕に話しかけてきた。高校生ですかと。度の厚い眼鏡によって巨大だが優しげな目が、グランマ越しに僕を見据える。そういえば18の頃、30に見られたことがあった。それが今では間逆。老け顔の人間は年をとっても変わらないといわれるが、年輪を重ねてむしろ若返った。