ブンレツグランマの記憶はもはや妄想の部分が大きなシェアを占めていた。虚構と現実の境目はなく、過去は幻想の世界のものに上書きされていく。ホームからどこへも行っていないはずだが、数日前に「次の」のホームを訪れたそうで(次のそれはないのだが)そこには先日買った液晶テレビが2台あったという。日を改めて、その「次の」ホームを見たというのは夢と混同したんだろうと再度聞くと、グランマは夢ではなくそれは確信に変わったという。どこの世界と行き来しているのかそれは興味深く、問いただしたいがしかしその世界に浸かられると困るので、やめた。