別れ話 を切り出されてから1ヶ月が経ち、うだうだ言っていても彼女の迷惑になるだろうと、諦めることにした。離れた心を引き戻すのは難しい。

出会いは だった。それから飲み に行ったり映画 に行ったりして親交を深めた。後に分かったことなのだが、第一印象の真ん中ストライクからノーミスだったらしい。打てば響いた のはそのせいだった。そして徐々に僕は図に乗る。

上野 で会うことが多かった。そこから鶯谷へ夜は 。上野以外だとボウリング動物園 などにも行ったがマジョリティは映画、それは僕の趣味のものがほとんどだった。彼女は慎ましい。ケンカは1度もなかった。それはしかし別れの起因でもあると思う。

最も大きい思い出は伊豆旅行だろうか。伊東 に泊まり、三島 を訪れた。残るものとしても帽子 などたくさんもらったが、僕からのプレゼントは少ないように思える。心残りがある。

専用に買った携帯電話 を解約しなければ。何とか定額など必要ない。vodaphoneを持つ前、携帯を彼女に持たせたまま 帰ったこともあった。メールや履歴は見なかったという。殊勝だ。

溜めたものは吐き出し口を知らず、一方的に切り出されて断罪。昔の恋人と出くわした 時、その様子を余裕で笑っていたら1週間も経たないうちにふられた。なぜ更正の余地を与えてくれなかったのだろうと、それが唯一の恨み節である。なかなか電話が切れなくて 困った。あとは風化を待つだけ。