エンターテイメントがてんこ盛りだった。最初から最後まで見せ場をふんだんに用意してある。アルフレッド・ヒッチコックは息をつく暇を与えない。

ロジャー・ソーンヒルはキャプランという男に間違えられて誘拐された。そこから怒涛の展開が始まる。崖から車ごと落とされそうになり、そこでは一命をとりとめたが、キャプランを追う組織から執拗に狙われる。殺人犯の容疑もかけられ、警察もソーンヒルを追う。アクションとサスペンス、両方の王道を踏襲した。ニューヨークからシカゴ、サウスダコタと渡り、その地と道中でイベントがある。主人公のソーンヒルは場所を移すたびに新たな発見を得て、もしかするとこれはロード・ムービーともいえるのか。

原題の「North by Northwest」を「北北西に進路を取れ」とするのは意訳だと思われるが、乙なタイトルである。アメリカの地図を広げて地理関係を確認し、タイトルと内容とそぐわない気がしても、それはさして問題ではない。想像力をかき立てられた。

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