ブンレ ツさんの処方箋を持って薬局へ。何度か使いに走って、薬剤師の顔も何人か覚えた。今回、投与した女性に引きつけられた。察するに彼女は真面目で接客を不得手としている。人の目を見て喋ろうとはするものの、すぐに伏せて泳いでいる。消え入るような声で語尾が聞き取れない。それでも客商売なので努めていることが分かる。表情も乏しいながら時折笑顔を作る。その辺りに好感を持った。決して美人ではなく質素な顔立ちで、服装や髪型も垢抜けていない。遊んでいない秀才然としている。何かねぎらいの言葉をかけてあげたい。その薬局はたくさんの女性薬剤師を抱えていて、中には化粧の濃い美人も見られるが「君が1番魅力的だよ」と、いつか声をかけたいと思っている。少なくとも僕はそう思っている。