静岡県伊豆の国市の女子高生が母親殺人未遂、それをブログに綴る
偏差値の高い学校で科学部に属し、既に小動物の毒殺を経験していた。入院してからも母にタリウムを盛り、衰弱していく様子を刻々と記していたらしいそのブログ。見たかった。小説や映画に見立てたら、その完成度は高い。彼女のブログのアクセス数や更新頻度は分からないが、徐々にエスカレートすると思われる内容は、心情として理解できなくもない。どうだろうか。
老いと痴呆を身近で見てきて
、衰えていく様はドラマティックですらあると感じた。成長曲線が最終的に右肩下がりであることは、生ける者としての宿命であり、それは急降下の可能性もある。そして何ら影響力がないことを前提に
、そのドラマは秀逸であると断言できる。
「対岸の火事」の対岸はどこまで指すのか。曖昧ではあるが、親戚や知人でないもの全てならば、感想は「興味深い」である。何しろ正気の沙汰でなく、常軌を逸している。この時の「正気」「常軌」も実は曖昧なのだが。