僕がインドネシア
を訪れている間にソウウツシニアは同窓会を兼ねた旅行をしていた。彼の地元・鶴岡は大山では還暦を迎える前にお伊勢参りをすることが慣例になっているらしく、それを行う。40年振り以上の再会もあったということだった。
土産話で興味を惹いたのは、入院先から伊勢へ直行する予定だった人のこと。シニアもその男性と卒業以来に顔を合わせるはずだったが、直前に亡くなった。医師から長くないと言われていたが旅行を心待ちにしていて、楽しみに準備を進めていたのもむなしく、様態が急変してしまったそうである。
シニアはいつになく饒舌だった。僕は同窓会に参加したことがない。大勢が一堂に会したところで、楽しそうとも思えなかった。顔も名前も存在も忘れた同級生でも、ひとたび会えば思い出すだろう。しかし会いたいかと言われると、やはり別段そうでもない。その類のセンチメンタルはまだ早い。