どうしてもめくれた皮膚
を剥いてしまう。かさぶたやニキビもいつも我慢ができない。剥くことで治りが遅くなると分かっているのに、この衝動は抑えられない。手の甲に記して自分を戒めた。
日焼けで剥けた皮と、剥けるに至らなかった皮の境界線はどうなっているのだろう。自然と消えている。ミクロで見ると段差ができているのだろうか。例えば年中Tシャツで屋外にて過ごしている人がいるとして、その人は男だと仮定して彼は、年に何度も上腕二頭筋の中間辺りで脱皮を繰り返していたら、その段は肉眼で捉えられることになるのだろうか。そんな訳はない。剥けた箇所だけ新たに皮が生成されて、融合すると考えるのが妥当である。当の本人よりも、人体の仕組みは繊細で殊勝で賢い。