眼科へ。高校在学時分に体育の授業でバトミントンのシャトルが目に当たり、医者に「後々緑内障か白内障になるだろう」と言われていた。加えてブンレツグランマの緑内障による失明 、ブンレツさんもその気がある。僕にも受け継がれている可能性は高い。検査を行った。瞳孔を開きっぱなしにする薬を点眼され、全てがぼやける。決まりきったように普段健康であることのありがたみを実感する。

タワレコのコピー「NO MUSIC,NO LIFE」が頭をよぎった。あれは、なんて、聴覚のハンディキャッパーを逆なでしているのだろうと、浅はかに考えた。今それがあるからこそ、失うことの怖さに怯える。ある者がとやかく言ったところで分からない。「分かる」なんて言えない。その浅はかさが最もいけない。