プロ野球キャンプも半ばに入った。各球団のベテラン組も動き出す。若手の成長や主力の充実を見込んで、どのチームのファンも分け隔てなく楽しめる時期である。

僕の中日ドラゴンズは初の連覇に向け、また黄金期を迎えるにあたって重要な年だと勝手に位置づけている。私見でリーグ優勝の確率は4割強。チャンピオンフラッグに最短距離だと感じる。

長年の懸案事項だった打線がかなり形になってきた。ポジション別に考慮すると、流動的なのはレフトだけ。英智・大西・井上・森・土谷といった様々なタイプのアウトフィールダーがひしめく。

むしろ懸念されるのは投手王国と言われながら穴のある先発陣だ。3本柱に続く先発投手が、朝倉・山井・落合・野口・小笠原など頭数は揃うものの、実績の乏しさやここ数年の不調という影がつきまとう。3本の柱にしても、山本昌の高齢とドミンゴのメンタリティーという憂いの材料が重い。そして昨年のMVP川上憲伸。7年間で二桁勝利3度、2年連続の好成績なしは、まだエースと呼べない。挙げた選手の中で、果たして何人が満足のいく数字をおさめるだろう。それ如何で連覇ができるか否かが決まる。4人で御の字。