僕は病院で名前を呼ばれるのを待っていた。一組の男女が受付で看護婦に話しかけている。女性のほうは青の長いガウンのようなものをすっぽり被っている。長身、鼻がスッと高く、黒髪を後ろで束ね凛々しい顔立ちをしていた。縁の眼鏡がよく似合う。しかしどこかアンバランスだ。ガウンの下から覗くスニーカーが厚底で子どもじみているせいか。男性のほうは口ひげを蓄えた齢40前後で、柄のパンツに自己主張が見られる。仕事に家庭に充実していそう。診られるのは女で、男は付き添いのようだ。二人は一旦レントゲン室へ向かった。凝視していると、彼女はこちらにチラリと視線を向けすぐに反らし、次いで僕も反らした。
数十分が経っても僕の名前は呼ばれない。その間に二人が戻ってきて、診察室の前の椅子に座った。そして彼女はおもむろにガウンを脱ぐ。上は赤と黄色のカットソーで、下はジャージを着ていた。僕が想像していたより遥かに若かった。高校生、もしかしたら中学生といえるような服装だ。二人は親子なのだろう。エキゾチックな顔と長い足は、あるいはハーフなのかもしれない。自分と同年代とふんでいた女性が干支一回り違うと分かり、まあ勝手な妄想なのだが、一層に掻き立てられてなお視姦する。
看護婦に呼ばれた。そうだここは病院だったと、本来の目的を思い出す。
数十分が経っても僕の名前は呼ばれない。その間に二人が戻ってきて、診察室の前の椅子に座った。そして彼女はおもむろにガウンを脱ぐ。上は赤と黄色のカットソーで、下はジャージを着ていた。僕が想像していたより遥かに若かった。高校生、もしかしたら中学生といえるような服装だ。二人は親子なのだろう。エキゾチックな顔と長い足は、あるいはハーフなのかもしれない。自分と同年代とふんでいた女性が干支一回り違うと分かり、まあ勝手な妄想なのだが、一層に掻き立てられてなお視姦する。
看護婦に呼ばれた。そうだここは病院だったと、本来の目的を思い出す。