暮れの秋 夕方、自転車で芦花公園まで走る。暮れるのが早くなってきた。手と耳が冷たく感覚が鈍る。自転車は良い。ほぼ無心になれ、心地よく汗をかける。流れる景色のスピードも適当だ。途中で家の屋上で佇む犬がいた。まるで物思いにふけっているよう。ふけることのない僕は犬にも劣る何畜生だ。