駒大苫小牧 (南北海道)

3年連続夏の決勝進出。唯一ではないそうで旧和歌山中も経験があり、中京に至っては1931-33と3連覇をしたそうだ。2004年初めて深紅の優勝旗が津軽海峡を越え、2005年田中将大が2年生で150km/h越えを果たし連覇、そして2006年伝説の再試合...夏の決勝を4度も戦えるなんて...香田誉士史氏(現:駒大監督)の手腕が光る。実は1994年の佐賀商業の優勝にもコーチとして1枚嚙んでいるらしい。近年では最強クラスの高校と言えよう。

 

光星学院(現:八戸学院光星、青森)

2011,2012と2年連続、'12春を加えれば3大会連続で決勝で涙を飲んでいる高校。北條史也・田村龍弘を擁していたが、相手も高山俊/吉永健太朗(日大三)、藤浪晋太郎/森友哉(大阪桐蔭)とキャラが濃かった。ライバルの青森山田には京田陽太/木浪聖也がいた。(阪神関係者多すぎる)監督は仲井宗基氏。レジェンドOB坂本勇人を指導したのは先代金沢成奉氏(現:明秀日立監督、細川成也を育てる)

 

金足農業(秋田)

2019年第100回記念大会にて吉田輝星と堅実な野球、Gフレアで全国の野球ファンを味方につけた高校。逆転3ラン、2ランスクイズ、堅実なロースコアゲームと、お茶の間から玄人までハートを鷲掴み。最後に決勝で大阪桐蔭に散る所まで漫画のよう。実はKKコンビ全盛期の89年にもPL学園を苦しめベスト4、OBに石山泰稚など、現代に珍しい農業高校の出場校なだけで普通に名門である。

 

花巻東(岩手)

決勝進出こそないが、菊池雄星、大谷翔平、佐々木麟太郎とスケールの大きい選手の育成に長けている。西舘勇陽もまた彼らほどのインパクトを残せると信じている。県内に盛岡大付属(OB松本裕樹など)が居るので実力を磨ける環境と言える。

 

日大山形(山形)

2012年に前年優勝の日大三をあっさり下しベスト4。当時は主力の奥村展征(楽天コーチ)に目が行っていたが、後に中野拓夢が2年ながらチームを牽引していたことを知ると、良い選手は知らないうちに高い成果を既に挙げているものなのだと感心した。

 

仙台育英(宮城)

2021年、遂に深紅の優勝旗が白河を越えた。長年高校野球界の強豪として君臨するもあと一歩のところで涙を呑んできたが悲願を成し遂げた。OBも日本人初160km/hの佐藤由規、郡司裕也、パンサー尾形(サッカー部)までバラエティ豊富。校舎自体は楽天本拠地の近くにある。

 

特別枠
帯広農業 (北北海道)

2020年特別試合とはいえ甲子園で健大高崎に勝利したのは痺れた。その試合での流れるようなゲッツ―が印象的。荒川弘氏の「銀の匙」、朝ドラ「なつぞら」感があって良い。十勝という日本の農業を牽引する地域で栽培(経営含む)・酪農・食品・土木まで学べ、その合間で野球を練習し、2021年に夏の大会に自力で甲子園に帰り咲くところまで美しい。OGはもちろん荒川弘氏。