Jリーグの既存ファンの皆様、

先に謝っておきます。ごめんなさい。

 

首都圏にPSGやシティのようなメガクラブがあったらというただの願望です。ごめんなさい。

 

 

金満クラブたれ

今恐らく日本で最高年俸のクラブはヴィッセル神戸であろう。社長は楽天創始者の三木谷さんで、元日本代表大迫勇也など複数人が億プレイヤーである。

 

他にもCAの藤田さんが代表を務める町田、メルカリに経営母体が変わった鹿島、アジアカップで賞金をたんまり貰った浦和、観客動員が多いイメージのあるFマリノス。ここらへんは他クラブより余裕がありそうだ。

 

しかし野球に比べると年俸が安い選手が多く、それだけが理由ではないと思うが、若く活きの良い選手が国内に留まらない。

 

2010年の南アフリカW杯以降、欧州移籍が加速してしまい、日本代表のAチームのスタメンにJクラブの選手が名を連ねることが珍しくなってしまった。

 

プレミアリーグで高い存在感を示している三笘薫は川崎フロンターレに所属していたが、彼が活躍していた時期はコロナウィルスの蔓延と被ってしまった。

 

香川真司、南野拓実、冨安雄洋らもJの在籍時間が短いうちに海外に飛び出し大成功を収めた。

 

 

私が生観戦した試合は少なく、幼い頃に味スタに1回(玉田圭司が居たころだったような)、等々力に1回(札幌のチャナティップ目的)、そしてラグビーW杯の影響で秩父宮開催となった試合くらいである。久保建英がCKのような角度のない位置からFKを決めたことを記憶している。

 

好きなチームは国内にも国外にも無い。強いて言うなら三笘薫と田中碧と旗手怜央が居た頃のフロンターレ。世代別代表が好きで、筑波の三笘と順天堂の旗手、ブラジル相手にゴールを決めた田中碧の権利を保有している事に気づきたまげた記憶がある。

 

観たくなる選手、あるいは施設等の充実など私のようなニワカが来たくなるような動機づけが必要である。ヤットさんや今野泰幸のように国内に留まり続けても代表の主力となれる選手が再び増えて欲しいものだ。

 

あるいは施設をリニューアルし、地元の人が進んで足を運びたくなる仕掛けを作る。これらを実現してこそJリーグの価値が高まるというものではないだろうか。

 

Jリーグの中で面白い取り組みをいくつか取り上げる。

 

まずカープが十年以上前に新スタジアムで成功し、後に全国でカープブームを巻き起こすほどになった。

サンフレッチェは黄金期に森保氏が必死に新スタ実現を呼びかけていたことが実り、今年新スタジアムの開業に漕ぎ付け、高い観客動員を誇っている。そして森保氏率いるサムライブルーの公式試合まで実現させた。

 

かつて神宮外苑付近で紫軍団を見かけた時はサポーターの熱量の高さに圧倒された。外苑にいるのは同じ広島でも赤い軍団のイメージだったからだ。サンフレッチェの開幕戦もTVで拝見したが強度が高く、カウンターも炸裂していて、私好みのプレースタイルだった。

 

現在J2首位のVファーレン長崎も新スタの開業を控える。サンフレッチェにも通ずるがキーワードは駅近。ちなみにサガン鳥栖の駅前不動産スタジアムも名前負けしないほど鳥栖駅前にあるらしい。

 

新潟

アルビレックス新潟。

2024年1月1日時点で県の総人口は約220万人。明治初期は新潟が全国一位の人口を誇ったこともあり実は人口的なポテンシャルの高い地域である。


かつてはプロチームがサッカーのみであったためJリーグの中でも上位の平均観客動員数であり、2023年の平均観客動員数は約23,000人である。(2005年は観客動員数が約4万人を越していたそう)

 

今はプロチームはサッカーだけでない。2軍イースタンリーグに参戦したオイシックス新潟は、独立リーグ時代はアルビレックス新潟BCという名称であったし、なでしこでおなじみWEリーグ、バスケのBリーグにも参戦。更にはアルビレックス新潟シンガポールは

シンガポール国内リーグの強豪として名を馳せ、シンガポールに駐留する日本人界隈で存在感を放っている(2008年頃の私の体感)。

 

日本のチームの中でも独自の経営で存在感を見せるアルビレックスにも注目したい。

 

インテンシティ

結局はポゼッションよりも縦に速いチームが強い。サンフレッチェもゼルビアも縦の意識が強い。

 

フロンターレのように後に世界で猛威を振るう面々が揃っていればポゼッションをしても構わないが、そのレベルでもないのにお粗末なポゼッションに拘泥するチームが散見されて失笑ものである。

 

あなたのチームはペップが指導しているわけではない。欲しいのは支配率ではなくゴールへ向かっていく姿勢、そしてクリーンシートである。クリーンシートであれば負けることはない。

 

マネー

結局は金に尽きる。高年俸で選手を獲得。

しかし、それだけに留めてはいけない。

 

自前かつ駅前のスタジアムを持ち、地域に根差した造りにリニューアル。試合が無い日の方が多いので、地域住民や企業が借りやすいスペースの併設も忘れず。慈善事業ではないので有料である必要がある。

 

某映像事業者のせいで放映権ビジネスができないのは残念。代わりにシンプルで普段遣いし易いデザインのユニフォームを目指し、アパレルとしての普及を狙うのもありだ。普段着として使用しやすいデザインを追求するべきだ。

 

他にも地域の不動産事業やホテル業、イベント業などサッカーやその地域に関連した事業を並行し、相互に盛り上げるのも一つの手である。

グッズ等ライセンス収入、施設利用料などを含め、観客動員だけに頼り切らない経営戦略が鍵になる。


だがこれはあくまで首都圏に本拠を置かないチームの理想である。

 

国立霞ヶ丘競技場

身も蓋もない話だがやはり国立競技場はドル箱である。湘南ベルマーレは2023年にホームゲームを行い、約54,000人の動員を記録した。更には名古屋VS新潟というもはや関東が関係ない組み合わせでは約57,000人も動員してしまった。

 

ルヴァンカップ決勝に向かうサポーターで遠く福岡空港が賑わいを見せたという逸話や(観客動員数は6万人を超えた)、ACLにJ2ヴァンフォーレ甲府が参戦した際、関東在住のJ2サポーターをかき集めてJ2連合として皆で霞ヶ丘を盛り上げた逸話もある。立地はそれだけ重要なのだ。

 

現在国立競技場を本拠地としたチームは存在しない。サッカー代表が勝つと渋谷が湧くが、国立でタイトルを獲り渋谷を沸かせるチームがあればJリーグも更に盛り上がるのではないか。Jリーグのファッション化。夢のある話だ。

 


ここからは全部あくまで仮定の話だ。PSGやCityのように既存ファンからのヒール役も買いつつ、若い世代にはスタイリッシュさでアピールするチームが東京に欲しい。


CA絡みのゼルビア、FC東京、古豪ヴェルディ。

他企業による買収か形態は問わないが、国立競技場をホームにする覚悟を持ったチームが現れて欲しい。


関連会社にオウンドメディアがある某クラブは理想の体現に最も相応しい気がする。実はそのクラブが国立ホームゲームを3戦控えている。ここの動員が将来のチーム経営方針に大きく影響しそうな予感がする。

 

またLeipzigやSalzburgで成功を収めたレッドブルGが大宮に参入するという話も聞く。既にシティGがマリノスの経営に一部参画しているが、海外の勢力も含め、Jリーグが盛り上がる方法を画策して欲しい。

 

 

まとめ

キングカズらにより華々しく開幕したJリーグ。

ヴェルディを讀賣Gが保有していたこともあり

メディアを通じて日本中を盛り上げることができた。ジーコやピクシー、近年ではイニエスタなど世界的名手がJリーグを盛り上げた。

 

今後はマネーで世界中の名選手をかき集め、そしてリーグレベルを底上げし何より日本の至宝を留まらせるようなそんなリーグになってほしい。それが日本サッカー協会の最終目標であるW杯制覇への近道であろう。