※このお話はフィクションです。
隣国同士は仲が悪いってよく聞きますよね。
A国とB国も例に漏れず険悪ムード。
反A、嫌Bが声高々に叫ばれています。
反A、嫌Bの報道がされると、
両国のSNSが大盛り上がり。
関連書籍も両国で飛ぶように売れています。
それにしても、どうして仲が悪いのでしょう。
現在は国境線の解釈の違いで揉めています。
過去に戦争をしたこともありました。
そんな負の歴史が続いています。
確かにこれらの要素は、
仲違いの原因となり得ます。
しかし、本当にそれが原因なのでしょうか。
私は両国のメディアに着目してみました。
A国の出版社、それに属するテレビ局、
B国の出版社、それに属するテレビ局。
驚くことなかれ。
国を跨ぐ巨大企業グループの傘下でした。
しかも、グループの株をA国もB国も保有。
反A、嫌B報道を黙認し、
政権の批判を逸らす道具として
利用しているようにさえ映ります。
隣国を批判すれば自国が儲かる?
どころかある企業が一人勝ちでした。
とんだマッチポンプ。
両国民は愛国ビジネスに
まんまとハマっていたのでした。
おしまい。
