いつも通りのある日のこと
私は突然思いついた
今夜 星を観に行こう
2022年7月7日。
七夜の願い星に想いを伝えるべく。
私は星を探す旅に出た。
私は七夕に縁が深い。
高校の運動会の演し物は七夕絡みだったし、
好きなポケモン映画はジラーチ、
好きな曲は君の知らない物語である。
(他にもsupercellの星が瞬くこんな夜に、
水曜日のカンパネラの織姫もお勧め。)
だからこそ7月7日を平凡な日にしたくなかった。
最後に星を観たのはいつだろう。
群馬・たんばら高原にリゾートバイトした日以来だろうか。
もう5年も満天の星空を観ていない。
真っ暗な世界から見上げた
夜空は星が降るようで
そんな絶景が見たくて。
退勤後、咄嗟の思いつきで、近場のレンタカー店に駆け込んだ。
個人的に乗りやすいnoteを希望したが空きがなく、
よりによって苦手な軽自動車に乗ることになった。
今からでは群馬の山奥のたんばら高原や、
長野の野辺山には間に合わない。
奥多摩なら間に合うでは?
そんな安易な考えで奥多摩街道を進んだ。
山道は楽しい。アクセルの踏み具合。
連続するカーブ。テンションが上がる。
曲がりくねった道の先に
待っている幾つもの小さな光
まさしくそんな気分になってしまう。
(あとで調べたら日産車のCM曲とのこと!)
まだ遠くて見えなくても
一歩ずつただそれだけを信じていこう
そんな思いで杉に覆われた道を進んでいったが。
はるばる奥多摩湖畔まで車を走らせたが。
何も見えない!
薄雲のせいか?意外と東京が近すぎるのか?
失意のまま引き返した。
悪あがきで西武ドーム付近の多摩湖まで引き返したが...
所沢の明かりが邪魔して何も見えやしない。
星が見えないなら
都心の星を観に行ってやる。
私はやけになった。車を都心に向かって走らせた。
東京は面積が狭いとはいえ東西移動するにはかなり距離がある。
カーラジオから流れるレコメン!を楽しみつつ
都会の星まで奥多摩から約100km。ひた進み続けた。
私にとっての都心の星は
「首都高湾岸線から見える東京の夜景」
意外Break / Rewindあの日で登場させるくらいに
秋元康もお気に入りの湾岸線。
本当に楽しむ方法は、
自ら東京の夜景の間を縫うことである。
有明側から回り込み、フジテレビをあとにして
レインボーブリッジをお台場側から乗り込み、
ドル箱の夜景を堪能した後、中央環状に流れ
東京タワーを尻目に駆け抜ける。
レインボーロードは美しかった。
封鎖して堪能したいくらい。
はしゃいで大回りして2周楽しんでしまった。
更に好きな舞浜→新木場(→有明...)という黄金ルートは諦めたが
満足どころか心に残るドライブ。
夜を駆けるのも悪くない。
スピッツのあの曲は福岡の夜景やけん関係ないっちゃけど。
あなたもレンタカーを借りてナイトドライブはいかが?
BGMは丸サド進行の曲で。結構合うよ。
そんなことを思い出しながら
2023年7月7日の私は筆を進める。
今年は体調不良でお休みの一日となったが
星に願いを込めるのではなく、自ら叶えに行こうかな。
