私の旅は雨模様、
そして波乱を含む。
私は最寄りのWINSで
京都11R都大路ステークスを目撃していた。
淀のGIを制したハットトリックの子、
エアファンディタが京都外回りを制した。
父と同じ鞍上の武豊騎手が
知り尽くした淀の坂を使った外差し。
30年以上続く伝統芸能のお陰で
私は晴れて万札を手にした。
そこから個人的に大好物の1400m戦、
GIIの京王杯スプリングカップ。
ダディーズビビットと濱中俊騎手が堪え、
複勝で少し増やした。
しかしこの7ハロン戦に執着したため
搭乗時間に間に合わない可能性が浮上。
JRA観ててJALに乗れない。
波乱含みは私がアホなだけなのだ。
競馬描写が長くなってしまった。
まず手始めに特急で捲る。
GWの旅で特急に乗りすぎて麻痺しており
なんの躊躇もなくチケットを購入した。
しかし度重なる悲報。
山手線が運転見合わせの報せ。
頭を抱える私。
9回1点ビハインド二死一塁。
絶体絶命の大ピンチ。
特急という走者を何とか活かしたい。
そこで私はめげずにヒットを放つ。
山手線が駄目ならTAXIがあると閃く。
新宿からだとTAXIの方が早い。
二死一塁二塁。希望は見えてきた。
しかし新宿は人が多く結界が張られており
TAXIが中々乗り場に辿り着かない。
おまけに山手線運転見合わせのため
ちょっとした列ができていた。
東京無線の運ちゃんに行先を告げる。
運ちゃんは搭乗時間を聞き出し
ベストを尽くすと頼もしい受け答え。
しかし新宿は抜け出すにも20分かかる魔境。
運ちゃんには間に合わなくても
私が悪いのでと笑って答えたが
内心不安で仕方なかった。
不安の車内でも私はベストを尽くした。
クレカと現金をいつでも出せるようにし、
チェックイン&保安検査までの動線を確認。
最悪5分前に着けば間に合う体制を整えた。
TAXIは都心環状線をひた進む。
しかし時計の針がタイムリミットに迫る。
内心焦っている私を尻目に
タクシーサイネージは呑気に宣伝を続けた。
外の景色とにらめっこ。
財布とにらめっこ。
時計とにらめっこ。
メーターとにらめっこ。
何度かにらめっこをし
大井の看板が見えて少し安心したが
タイムリミットは刻一刻と迫る。
TAXIの運ちゃんは糸を縫うかのように
車の流れを捌き、すり抜けていく。
なんとリミット5分前に羽田に着いた。
運ちゃんが外野の間を抜ける劇的なヒット。
二塁走者は悠々帰って来れる当たり。
一塁走者も先の塁を狙っていく。
既にクレカが使えることを確認したので
用意していたクレカを出した。
しかしこんな状況でも悲運が襲う。
クレジットカードが謎の使用停止。
一塁走者が三塁ベース手前で脚を挫いた。
その場は万札でなんとか難を逃れた。
支払いはJRA。
武豊騎手、濱中俊両騎手。ありがとう。
時計は3分前を示していた。
それでもホームベースまで距離がある。
自動チェックイン機に駆け込み発券。
歯を食いしばりながら3塁ベースを蹴った。
ボールは中継まで回っていた。
バックホーム。
ギリギリの状況で到着ロビー階まで導いた
運ちゃんの神業に応えたい。
決死の思いで保安検査場に飛び込む。
そしてQRコードをタッチ。
ホームベース上でのクロスプレーは…
間一髪セーフ!
奇跡の逆転劇。
時計の針は1分前を示していた。
JRAとJRのせいでJALに乗り損ねた。
いいえ私が悪いんです。
JRAはTAXI代+お小遣いくれたんで。
ハッピーフライト!
赤き鶴は釧路を目指し空を駆けてゆく。
(つづく)
(JALのWiFiを利用しております。)
