サイドスローの先発投手。かつては斎藤雅樹、川尻哲郎。少し前なら館山昌平。エース級の投手も存在したが、近年は少なくなりつつあった。しかし今年はセリーグを3人の投手が賑わせている。
まずは阪神タイガースの青柳晃洋。サイドハンドとアンダーハンドの中間あたりでリリースするグラウンドボールピッチャーだ。この投法ながら最速は148km/hをマークし、多彩な変化球で凡打の山を築く。今年は17イニングス投げて失点3、防御率1.59に抑えている。
次に横浜DeNAベイスターズの平良拳太郎。高さを間違えないコントロール力の持ち主で、シュート系統のボールとスライダーで、ストライクゾーンを広く使い、凡打の山を築いている。時には140km/h台中盤の力強いボールで押し切ったり、シンカーで空振りを取ることもできる。今年はこれまで4試合に先発登板し25イニングス投げて失点はわずかに3。防御率は驚異の1.08。安定感抜群だ。
最後に読売巨人軍の戸郷翔征。まだ高卒2年目のミレニアル世代だが、最速154km/hの速球を軸にカットボールや落ちるボールで圧倒する投手だ。先日、球団史上初の「高卒2年目による開幕3戦3勝」を達成。大先輩の斎藤雅樹のような投手になれるかもしれない。過去に巨人で高卒2年目にブレイクした投手といえば桑田真澄。15勝を挙げ、最優秀防御率 (2.17)、沢村賞を獲得した。また、槙原寛己も2年目で12勝をマーク。これは一人三本柱を達成するしかない。
高卒2年目で二桁勝利を果たした主な投手は以下の通りである。
平井正史 15勝 27セーブ (最多セーブ)
松坂大輔 14勝 (最多奪三振、2年連続最多勝→3年まで伸ばす)
涌井秀章 12勝
ダルビッシュ有 12勝
藤浪晋太郎 11勝 (1年目から3年連続二桁勝利)
大谷翔平 11勝 (10本塁打も達成)
他にも、前田健太9勝、松井裕樹33セーブ、山本由伸32ホールドといった偉大な記録もある。田中将大は2年目こそ9勝に留まるものの、ルーキーイヤーに11勝している。
