バファローズ打線を牽引している吉田正尚。彼には未だ継続中のとある記録がある。それは
「ルーキーイヤーからのシーズン二桁本塁打連続年数」である。
この記録を続けて今日で5年。88本も積み上げてきた。
彼の魅力はパワー…ではなくコンタクト力である。森友哉や柳田悠岐と同様、フルスイングが特徴的でパワーヒッターという形容がされがちだが、彼らは高いコンタクト力を前提としてフルスイングをしている。
そしてフルスイングが出来るからこそ引き付けて打つことが出来る。速い打球は内野の間を抜けやすくなる。コンタクト力が強い打者がフルスイングをすると、打率がより向上するのだ。吉田正尚の2019の打率は.322、2018は.321と高打率をキープ出来ている。
先日はプロ通算500安打を達成。出場435試合目での達成はかなりのハイペースだ。
実は現役打者でルーキーイヤーに2桁HRを打った選手は、他に長野久義(19本)、福留孝介(16本)くらいなのだ。(昨年ルーキー近本光司が9本放ったが実に惜しかった) 長野久義は上記の連続二桁本塁打年数が9年(巨人)、福留孝介は12年(中日・カブス)まで記録を伸ばした。
二人の共通点は社会人出身であることだ。社会人野球という高いレベルでのプレーを経験をしたからこそ、1年目から活躍できたと言える。
(福留はPL学園→日本生命、長野は日本大学→HONDA、
ちなみに近本は関西学院大学→大阪ガス)
では歴代ではどんな打者が新人からの二桁本塁打連続年数記録を持っているのだろうか。
第5位タイ 有藤道世 近畿大学卒 17年連続
ミスターロッテがランクイン。主なタイトルは新人王('69)・首位打者(.329,'77)。引退前年までの17年連続二桁本塁打は偉業。
通算2057安打、348本塁打。
第5位タイ 長島茂雄 立教大学卒 17年連続
今度はミスタープロ野球。新人王・首位打者6回・本塁打王2回・打点王5回など。新人から引退年まで二桁本塁打を打ち続けた。
通算2471安打、444本塁打。
第3位タイ 阿部慎之助 中央大学卒 18年連続
まさかの最近の選手。首位打者(.340,'12)・打点王(104,'12)など。引退年以外はHRを量産し続けた。
通算2132安打、406本塁打。
第3位タイ 山本浩司 法政大学卒 18年連続
お次はミスター赤ヘル。首位打者1回・本塁打王4回・打点王3回など。新人から引退年まで二桁本塁打を打ち続けた。
通算2339安打、536本塁打。
第2位 張本勲 浪商卒 20年連続
日曜朝の顔。この域に達すると最早高卒選手になるようだ。首位打者7回など。
通算3085安打、504本塁打。
第1位 清原和博 PL学園卒 21年連続
新人最多本塁打記録保持者(31本,'86)。主なタイトルは新人王。
通算2122安打、525本塁打。
社会人出身であったり、大卒の選手はルーキーイヤーにスタメン起用され易く、二桁HRを打ちやすいという経緯もあるため、大卒・社会人出身の選手が多くランクインするのが基本。しかしハリさんと番長クラスになると、高卒からバリバリプレーできるので約20年間も二桁HRを打ち続けてしまう笑
清宮幸太郎や村上宗隆でも高卒1年目に二桁HRは達成できなかったので、今後抜かすことが難しい記録。このようなアンタッチャブルな記録に挑む権利を持っているのは、現役では青山学院大学卒の吉田正尚だけ。是非とも1年でも長く記録を重ね、球史に名を残す選手になってもらいたい。
