ありがとう今日も会ってくれて

そんな君に今日も僕はチャンネルをあわす

一日は24時間しかないし

一年は365日しかない

がんばって生きてもその積み重ねの

たかが80年

自分という番組の自分という

メインキャラクター

どれだけの視聴率をとれるんだろう?




テレビ番組を演出するディレクターたちの間で、陰口を言うと きこんなセリフを口にすることがあります。

「あいつは自分の演出もロクに出来ていないの
にテレビの演出 ができるわけないよな」

演出の基本は自分をどう見せるかということだという考え方 は演出を手掛けるものなら誰でもがわかっていることです。

会議に出たときやロケバスの中、会社で人と会っているとき に目立つこともなく、面白くもなく、パッとしないというだけで演出力を判断されることも少なくありません。

私はいつもこう考えて毎日を過ごします、自分と人が会うということはそれが、能動的にしろ、必要に応じてのものにしろ、 たとえそれが偶然であったにしろ、その人がそこにチャンネルを 合わせてくれたということで、 いつもチャンネルを変えるリモコンを持ちながら見てくれているのだと・・・

私自身も、人に出会ったとき、この人は、興味深いのか、面白 いのか、ためになるのか、そう思いながら、観察している様な 気がします。

あまり目立たなくても、もっと見続けていた人、派手でかなりよく喋る人でも、すぐにチャンネルを変えた なる人、そういう評価を知らず知らずのうちにしながら、お気に入りのチャンネルを決めているのだと思います。

視聴率を取るだけが、いい番組ではないというのと同じで、たくさんの人から興味を持ってもらえることだけが人の価値では ありませんが、自分を演出することによって、

人の興味をひき つけることが出来れば、さまざまなチャンスがそこについてく るような気がするのです。

テレビの演出はターゲットを意識してどういう層に支持を得たいかということで、演出方法は変ってきます。

それと同じで、 自分の演出方法によって、自分の周りに集まる、人たちの層も 決まってきます。

老若男女に人気のある番組もあれば、若い子だけしか見ない番 組もあるように。

人も、ファッションや言葉の使い方、身のこなしによって、 周りに集まる人間の層はばらばらになったり、偏ったりするも のなのです。

自分というチャンネルを担当し、自分というタレントを使っ

て、自分の身の回りの人たちに、自分という番組を見てもらっている。

そう考えると、毎日はなかなか面白いものになってきます。

視聴率はとれないけど、マニアの視聴者にはなくてはならない 番組もあれば、主婦層から毎日楽しみにされている番組もあり ます。

人は、少しずつマイナーチェンジしたり、ある日突然企画変更 したりしながら、さまざまな視聴者にメッセージを贈り続けて いくものなのです。

凝った演出をせず、ありのままをドキュメントのように見せる 番組もあれば、作りこんだドラマもあります。

どんな見せ方でも、視聴者の心をつかむときはつかみ、チャン ネルを回されるときは回されるのです。

チャンネルを回されず、より多くの視聴者をキープするために は、小手先のテクニックでは長持ちはしません

いずれかならずボロがでます。

本当にいい番組には、必ず一貫したコンセプトがあり、何を見せたいかがわかりやすく表現されています。

昔からテレビ番組作りの基本は、視聴者の気持ちになって、 何が求められているのかを知ることだといわれています。

もしかすると自分を演出、表現する上でも、一番大切なことは、そういったところにあるのかもしれません

そんなことを毎日考えていた演出のプロの僕も、 いつも自分というチャンネルの演出には失敗しています。

自分の見せたいものと人が求めているものが全く違ったりする 場合がよくあるのです。

少しずつ見せ方を変えながら、いずれ、

「あのチャンネル、あの番組はなぜか見てしまう」とより多く の人に言われるような自分になっていきたいと思う今日このご ろです。


見られている・・・・

そう思うだけで心拍数は上がる

見られている・・・

だからかっこよく生きたいと思える

見られている・・・

だから踏ん張れる

見られている快感・・・