●ミックスジュース発祥のお店「千成屋珈琲」はいかにして全国25のテレビ番組から取材を依頼されたのか?
2016年、大阪名物のミックスジュース発祥の地といわれる千成屋珈琲は店主の体調不良を理由に閉店。地域の惜しまれる声の中、約1年のブランクを経て、2017年5月、地元のファンの手によって再開を果たしました。
そのニュースは地方の新聞各社のみならずNHKをはじめとする各局のニュース番組に取り上げられその後、全国の情報番組 バラエティーを番組などおよそ25以上のテレビ、30以上の紙媒体ネット媒体で紹介されることとなりました。
小さな下町の喫茶店は、今や大阪の観光スポットの一つとなり、24席の小さなお店に休日の多いときには全国から300人以上のお客様がミックスジュースを求めにやってくるようになったのです。
おそらく、マスコミの力なしにこの喫茶店の存続はあり得なかったと思います。
これはマスコミを巻き込んだ形の一つの成功事例ですが、実はこの一連の話にはからくりがあります。
この老舗復活劇の主人公である4代目を継承した地元のファンこそ 以前このお店に何度か取材に訪れていた、元テレビマンで企業の広報PRを手掛ける プロデューサー 私本人なのです
「なんだ この話は仕組まれたやらせなのか」という人もいるかもしれませんが、やらせとは実際にない話をあたかも現実のように世間に伝える嘘の行為、この場合は実際に本人が閉店の知らせを受け、お店の経営者家族と交渉をし、飲食店ブランド構築会社とのタイアップを経て復活にこぎつけたことに嘘はありません。
私自身お店から500メートル圏内に住む地元の人間であり、幼少期から何度もミックスジュースを飲みに来ていたファンの一人であることも事実です。
そこに不公平があるとすれば、仕掛け人である私が取材する側の心理を知っていたということだと思います。
もちろん今回の事例は想定以上の運と呼べるような偶然も重なったことでの反響ですが。ある程度の勝算がなくして、24席の小さな喫茶店を引き継ぐ行動には出られなかったと思います。
ここで私がみなさんにお伝えしたいのが、世間からの注目を浴びるということは何も特別に秀でた技術や、持って生まれた才能があるというものだけではなく、そこにいくつかの方法論があり、工夫と意識の持ち方だけでマスコミを引き寄せる確率は上げることができるということです。
まず、千成屋珈琲の事例においての惹きは「ミックスジュース発祥の地」という独自性でした。
これは復活以前からも知られていた事実でしたが、おそらくその知名度はさほどなかったと思います。
仮に以前に、このお店から宣伝と広報を頼まれ、世間にアプローチしていたとしてもこの注目度はなかったはずです。そこには事件性とストーリーが必要だったのです。
最近注目度の高い大阪 新世界というロケーション。そこに老舗閉店という事件性。それを惜しむ地元の人たちが復活を試みるといったストーリー。
この素材がそろった時点でエンタテイメントは成立します。そこに「発祥の地」という独自性のエッセンスがそろえばある程度の勝算は見込めました。
そして、もう一つ必要だったのがストーリーの主人公。キャラクターの存在です。
今まで色々なお店や商品のプロデュースはしてきましたが、自作自演は初めてのことでした。
今回は私自身が動いた案件で、ここにタレント的存在の主人公をあてがうことはそれこそやらせ、嘘となってしまいます。
人に前に出て自分を売ることを常に推奨するプロデューサーとしての私自身にとっても必要な経験と思い、今回のプロジェクトはこのロジックで動き、ある一定の成果を得ることが出来ました。
エンタテイメント性のあるロケーションとストーリーと主人公。これは一例ですが、マスコミやネットで注目されている商品・サービス・キャラクターにはすべて娯楽性のあるコンテンツが存在します。
自社の商品、サービスを話題にし、世に広めるためにはもちろん顧客に対しての満足度を得る開発と企業としての努力は必要ですが、それと同時に、大衆を観客、視聴者として意識した「魅せる」という考え方も大切です。
まずは目線を変えるということと意識の改革です。
自分が売りたいもの それがテレビ番組や雑誌で紹介されている場面を想像してください。
自分自身がインタビューを受けているイメージをしてみてください。
客観的に見て退屈でないかどうか もし退屈であるなら足りないものは何なのか?
もちろん作り手の立場になることは難しいかもしれませんが、少なくとも視聴者目線は可能です。
社員や家族に聞いてみるのもいいかもしれません。
予算が取れれば専門家に取材広告を依頼するのも一つ方法だと思います。
一度取材を受けると、自分の商材を客観的に見ることができ、次へと繋がってきます。
物を売ってお金儲けだけをすることが目的の事業主もいると思いますが、それだけではなく、より多くの人に認知してもらい、世の中の人に影響を与え、何かメッセージを伝えることを目的とする人も多くいます。
今こそ「伝える意識」を持ったビジネスを始めてみてはいかがでしょうか
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