●ビジネスチャンスを10倍にする「観られる意識と伝え方」
マスコミやネットで人物が話題になりそれがビジネスに繋がり大きく利益をもたらすという事例は身近でもよく耳にします。
たまたま街歩き番組でタレントが絡んだお店のシェフが話題となり、放送翌日から行列ができたとか、人気ユーチューバーが専門家として紹介した収納名人がバズって出版物の売り上げが急激に伸びたという話。
ニュース番組で特集を組まれた社会貢献の取り組みのリーダーに講師の依頼が殺到したなど、私の知り合いだけでも数件の成功例があります。
運が良かったということも確かにあったかもしれませんが、決してそれだけとは言えない理由が存在したはずです。
では、数あるネタと人物の中からメディアに選ばれる、いくつものインタビューの中から編集で落とされることなく採用される理由はどこになるのでしょうか?
テレビ業界で素材を選ぶ側に長年携わり、その後取材される立場も多く経験した私の分析として言えることは
「観られる意識と伝え方」
を知っているかどうかです。
もともとセンスとして身についている人もいますが メディアに取り上げられ話題になる人物の多くは以前に何らかの形で露出を経験し、客観的に取材された自分を見たことのある人で観られ方を肌で理解していた人です。
環境は人を育てます。逆に言うと人は環境に適応する本能を持っています。
人から関心の対象物として注目を浴びる経験が、より多くの人の視線を集める術を身に着けさせるのです。
仲間内での人気者 酒場で面白い人 限られた自分のお客さんの前で支持を受けている先生と呼ばれる人ほど逆にカメラやマイクを向けられると、空回りをして関心の対象からは外れる場合があります。
これはメディアというアウェイの中での魅せ方と伝え方は本人のキャラクターを知っている人たちへのそれと大きく異なるからです
ここで、私が体験した事例を紹介しましょう。
たまたまラジオのプロデュースしている番組で、自分がパーソナリティーをさせていただく機会がありました。
AM FMで5年間タレントさんや専門家と絡んで活動していたのですが、そんなある日 偶然、街中で秘密のケンミンショーという人気番組のインタビューを受け、続けて何度も採用してもらったのち、大阪のナイスキャラ大賞を頂きました。ちなみにその番組は全国ネットのゴールデンで視聴率15%の人気番組です。
もちろん今までの業界コネでそこまでしてもらえるはずもありません。
自分なりに分析をしてみると、元テレビの裏方だったことから採用されるコツを知っていたということもありますが、タレントと一緒に大衆に向けて自分のキャラクターを発信していたラジオパーソナリティー経験がそのチャンスに影響したのだと思います。
インタビューで何が求められているのか、どんな回答をすれば、このタイミングで興味に結びつくのかは、準備なく街頭でマイクを向けられるよりはましな対応が出来ていたはずです。
テレビで顔が売れているわけでなくタレント事務所所属でもない素人のポジションの中では使いやすい存在になれたのではないでしょうか?
その後、ミックスジュース発祥の喫茶店を受け継いだ時も、あの時の人だということで改めて取材もされ、遠くから多くのお客様が店主の私に会いに来てくださいました。また、道を歩いていると声をかけてもらえることもあり、それは観光客向けのお店の経営者として大きなメリットとなったのです。
そのあとも、次々と取材を受けることになり、小さな喫茶店は名物観光地のひとつとなりました。私自身が前に出る経験をしたことで、プロデュースをする上での考え方がより強固なものとなりました。
たかがタレントの何千分の一以下の知名度であれ、顔と名前がメディアに少しでも出ることで周りの環境が変わるということを実感できたのです。
もちろん運もありますが、そのチャンスに対応できるかどうかは置かれている環境が大きく影響します。
大衆からタレントのように注目をされ、様々なチャンスを広げるということは宝くじを買うような運任せのものではなく 本人の行動によって引き込めるものであり、決して特殊な才能ではないのです。
テレビ業界で何千人のタレントや文化人と会ってきましたが、その半分以上は群を抜いて優れた才能を持っている人物ではありません。大衆からの観られ方、伝え方を肌で覚え、その環境に慣れているだけという人も数多く存在します。
目的を持って 人前に立つ モノを人に伝える 観られる存在、人に影響を与える存在を目指すことは決して出しゃばることではありません。年齢を重ね 経験と知識を身に着けた今だからこそその行動を起こすべきなのです。
