読了ブログを長らくあげていなかったので久々に何冊か。





【街角でふと耳にした会話やお店の看板、家族の寝言など、

たまたま出会った言葉の断片が契機となって生まれたエッセイ。】

お〜もしろかった!

毎度のことながら言葉の収集アンテナが尋常じゃあない!

穂村弘さんの本は、いっつも、笑っちゃう。

ほとんどニヤニヤしながら読み進めますが

思わず声を出して笑ってしまう時もあります。

面白いからこそ、人前では読みにくい本です。




ずーっと積読ゾーンにいたこの本

読み始めたらあっという間です。

もう既に読んでる方は沢山いると思いますが

最後のあとがきまで多くの方に読んでいただきたいです。




1993年生まれ、ロシアの詩人  ダリア・セレンコの本。


〜版元サイトより〜

「親愛なる女の子たち、私たちには決死のストライキが必要だよ。生きていることが耐えがたくなったよ」

 

プーチン政権下で「国の道具」にされてきた
非正規雇用の〈女の子〉たちが覚醒する。
ウクライナ侵攻前夜に書かれた、フェミニスト誕生小説

 

ロシアの作家でフェミニスト、反戦活動家であるダリア・セレンコが描く、プーチン政権下の「公的機関」で働く女の子たちの物語。国にとっては安上がりな道具に過ぎないけれど、私たちがいなければこの国は動かないのでは?国家と社会の歪みを、日々、身体で受け止めていた彼女たちは、ついにその理不尽さに気づき……

 



↓こちらから まえがき読めます。





読み終わったタイミングで

アメトークの「本屋で読書芸人」で紹介されていました!

番組を見て、新たに読みたい本も増えました♪





寿限無寿限無〜みたいに

何度も何度も声に出して暗記して

自分の中に落とし込みたい言葉が多かったです。


「人は、言っていることの意味ではなく、言わんとすることを理解されたいと願う。言わんとする行為そのものが、その人の存在に関わることなのだ。話されている言葉に注目するだけではわからない、うずうずとした思いだったり、胸の高まりだったり、塞ぎ込む気持ちといった、身体の浮かべる表情に応じるとき、相手は安堵した顔つきをする。そこで私は初めて知った。わかるとは、感じて応じることであって、意味を求め、正解を探すことではないのだと。」p027


↑最近、身を持ってこの体験をしました報告。

自分のお芝居でも大切にしたい感覚だよなぁと思ったり。




オススメしていただいた本。

一気にではなく、毎日コツコツ少しずつ読みました。

日常をお裾分けしてもらうような感覚で

一人暮らしの私は、自分の生活を整えるキッカケになったり

周りにいる人達への想いが募ったり....

私って、こういう時にはどう捉える人間だっけ?などなど

自分の思考と向き合う時間でもありました。

こちらの本も書き留めておきたい文章ばかり。

女の人生のやりくり、立ち止まってうずくまって

おふとんから出たくない日もあるけれど

絶対に涙は見せまいと決意する時だってある。

だって、泣いてちゃごはんに遅れるものね。



『怒るべきときに怒らないのは、ときに無知よりたちが悪いと分かっているのに、自分かわいさに、衝突することから逃げてしまう。

それでいて、どこかに代弁してくれる強い女はいないか、

探してしまう。見つかれば拍手をして、

「私もそう思っていたの」 ずるいと思う。 』p100


うぅ〜



『時を経てみなければ分からないことが、時間のひだのなかには折りたたまれている。あとになってみれば、ああ、こういうことかと腑に落ちるのだが、渦中にいるときには見えない。でも、見たいと目を凝らすひとにだけ扉が開かれる瞬間が、人生には何度かある。』

 p143














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小学館のPodcast番組  #本の窓 が始まりました。

毎週木曜日に配信です。

私はタイトルコールを務めました🗣


今後さまざまなコーナーが展開していくようで

毎週楽しみです😊

本好きな方も、本を読みたいけれど

何を読もうか迷い中の方もぜひお聴きください♪



先週の『完全なる白銀』著者の岩井圭也さんと

登山家の栗秋正寿さんの対談(前編)も面白かったです。

読みたい本がどんどん増えます。



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本もPodcastも日常的に触れているので

好き と 好き が重なることに参加できて

私はとても嬉しいです🥰📚📻







野村麻純