夢中になって読みました。

500ページ近くある長編小説です。

女子大河小説! 読む朝ドラ!

日本の女子教育の礎を築いた女性たちの物語です。

朝ドラ感が強いけれど、映像化する時には

ぜひとも大河の枠でシスターフッドをお願いします!



知っている歴史上の人物が続々と登場し

エンタメ要素が満載で楽しかった。面白かった!


今の私たちがあるのは

先人たちが戦いながら道を切り開いてくれたから。

登場人物たちがあまりにパワフルで圧倒されますが

読んでいるこちらも胸がアツくなり、元気になります!

勇気溢れる小説でした。


「誰かが必ず、私の意志を引き継いで、私の失敗や悲しみも糧にしてくれると信じている。そして、私がともした光より、もっと大きな光にして、それをまた新しい世代に継承するの」(P316)



「らんたん」読了された方いますか?

読み終わった人たちみんなで読書感想会したいよ〜

と高揚しながら思っていたのに

あれよあれよと月日は過ぎてしまいました・・・



まず私の周りで読書している人が皆無なので..

基本的に誰かと語り合うということが出来ず

私は草木にぼそぼそと話しかける毎日です.....





本の中で

「道さん、学ぶ、とはどういうことだと思いますか」

「恐れが減る、ということです。学べば学ぶほど、なんだかよくわからないモヤモヤとした不安は消えていきます。」(p57)

というやりとりがあるのですが、


オードリーの若林さんの著書

『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』の中でも

同じような話をしていたことを思い出しました。



若林さんと家庭教師の

(社会システムや歴史を教わっている)先生との会話です。

「先生、知ることは動揺を鎮めるね!」

「若林さん、学ぶことの意味はほとんどそれです」



こちらのやりとり、

なんだか忘れられなくて覚えていました。




性別も年齢も関係なく、学べる環境があることの大切さ。

「学ぶ」ことの意味。

その学びの先にある[夢]についても考えますね。ねー。





ナイジェリア人女性作家の短編集。

ナイジェリアについて何も知らない私ですが

私も知る痛みや苦しみが、淡々だけれど繊細に描かれていて

じわじわと物語に没入していきました。

静かに燃え続ける炎のような作品たちです。

12の作品が掲載されているのですが

私の知り得ない世界、想像の追いつかない

差別や偏見と闘いながら踏ん張り続けている

日常の話でもありました。



ナイジェリアの方は

「ン」から始まる名前が多いのかな?

英語圏の名前であれば馴染みがあるのですが


ンネディ、ウグウォケ、ンウォイェ、ンキル...



名前に慣れない!

名前に馴染めないまま読了です(笑)




ハウサ人


イボ人


守り神 チ  

ジョロフライス

プランテーン(料理用バナナ)

ウズィザ

ペペスープ  


↑メモして調べながら読み進めていきました。

文学を通して、はじめましての言葉、文化と触れ合うのも

わくわくしますね。良い機会でした。



訳者あとがきに

「わたしが書くことを選んだのではなく、

書くことがわたしを選んだと言いたい気持ちです」

とあって、 強い〜!!!!かっこい〜!!!!

そのマインド最高〜となりました。


かっこいいのだけれど


チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ


なかなか簡単には覚えられないお名前の作家さんです。





こちらの短編集の表題にもなっている

「なにかが首のまわりに」は

Web河出にて全文公開されているので

よろしければお読みください。



『なにかが首のまわりに』




「明るい光のなかで見ると、彼の目がエクストラ・ヴァージン・オイルの色をしていることに気づいた。緑色がかった金色。エクストラ・ヴァージンのオリーブオイルはきみがアメリカにきて、たったひとつ、心の底から気に入ったものだった。」p170








2時間くらいかかるかな〜と思った小説が

1時間ちょっとで読み終わりました。

物語序盤から気持ち悪さを感じつつ

どんな結末に着地するのか気になり、一気読みです。


私が最初に覚えたこの感覚間違ってないよね....?

この感じ、なんか、、なんか、、ね?

だよね? ってなると思います。

読んでる皆の心は同じ感覚になるはず(笑)


オチへの加速の凄さと、突き放された感、

なんとも言えない後味....

ジェットコースターのような作品です。

五臓六腑がグゥゥキュゥゥってなるよ!

最後の一文 あっはっは〜 って感じです♪


手軽に読めることも含め、バズるのがわかる一冊でした。


気になった方は

予習など絶対にせずお読みください。絶対!

何にも情報をいれず、まっさらな状態で

読み始めてください。絶対です。

その方が楽しめるので。









この3冊だけで

思ったよりも長文を綴ってしまったので


他の読了本はまた今度にします。



長文お読みいただきありがとうございます。



おつかれさまでした !   押忍!






野村麻純