お伊勢さんの話
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長文ノムブロですので  あしからず。

伊勢神宮  125社はさすがに...だけど
きちんとお参りしたいところを
前もって調べていました。
そして式年遷宮のこともお勉強して。
旅のしおりと勉強ノートを作って。


な!の!に!急に思い立って!
旅のしおりも勉強ノートも持たずに
お伊勢参りした話です。


これはまさに
「書を捨てよ、町へでよう」
平成の寺山修司こと野村麻純です。


計画していた時から、ずいぶんの時が流れて旅立ったので思い出すの大変だったけれど、慌てて買った「るるぶ」の力でなんとかなりました。
(結局、書を持っとるやないかい!)

伊勢志摩サミット前にキメる!と
周りには言っていたものの、、、
訪れたのはサミット後。
あー 人多いよなー。
いやだな~人が多いのいやだなー。
でも仕方ないよな。
あ~これ人多いって絶対~
と思っていたけれど

神社やお寺、美術館、博物館も
けっこうな確率で
人が少ない時間にあたります。
ひとりっきりの場合も沢山ある。
毎回、贅沢だなあって思う。
毎回、贅沢をありがとう!って思う。

これは野村七不思議のひとつであり
ちょっとした自慢なのです。
人のいないご飯屋さんとかに入って、その後に気付くと店内満員御礼になっていて「私達引き寄せちゃったねえ~ヒューヒュー」みたいな事ってありませんか?

どんだけオメデタイ人なの私って思うけれど、そんな時もあるのに・・・1人でいたい時には、ひとりにさせてくれる不思議現象にいつも感謝です。
あ、この数日で、私の七不思議を2つも公表してしまった・・・。


今回の神宮も、朝、雨だったので人が少なく、せんぐう館も貸切状態だったので恵みの雨ありがとうございます!と思っていましたが、お昼過ぎには晴天になり、それでも人はびっくりするくらい少なかったです。おはらい町、おかげ横丁もテレビによく映っているあの人混みが皆無。

曇りでも雨でも、太陽は隠れているだけで必ずあるんだから!とわかっているけれど、やはり天照大御神は日本神話で太陽に例えられる神さまなので、晴れになると嬉しかったです。
嬉しかったので、もう一度ご挨拶に行ったら、正宮前で警備をしていた方が「今日2回目だね、晴れて良かったね」と私を覚えてくれていて声を掛けて下さったくらいに、、人が少ない(笑)
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雨の外宮


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雨の宇治橋

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晴れた宇治橋!


二見興玉神社でお清めをしているタイミングで、お母さんがなんでかテレビ電話を掛けてきて、テレパシーを感じたり。
(お母さんは私を雨女だというけれど私は自分の事を、肝心な時には晴らす女だと思ってるんだよ。)

電話を切った後に、フナムシめっちゃいるじゃん!って血の気が引いて泣きそうになってつま先立ち最速歩行で参道を通ったことも良い思い出。
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人いないのよ。
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それから、友人が是非!とお勧めしてくれた徴古館へも行けて。
な、な、ななんとその日は休館日!
(前に、源氏物語ミュージアムの為に宇治へ行ったのにまさかの休館日で、何で!何で休館日調べないで行ったんだバカバカ!って静かにお抹茶を飲んで帰った日のことが一瞬で蘇る・・)

しかし、今回は違う!!!!
特別開館していたのです!
農業館と美術館を観ることはできませんでしたが、ゆったりじっくりと徴古館で御装束神宝や歴史資料を鑑賞する事ができました。こちらもひとり時間。本当にありがとうございます!
なんと素敵な特別開館!
徴古館の2階の窓から外を見下ろすとハートマークにも見える地面の造りなのですが、館内誰も居ないからといって、ひとりで「きゃーハートだー!」とキャイキャイする勇気もなく「おっ...」と低い声でハートマークを受け止めました。

特別展示で重文の刀も展示されていて、何にも知識は無いけれど「凄いねえ綺麗に磨かれてるねえ」と感嘆ばかり
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ほんと人がいないの。

「うまくなるシール」があるんだよ!と教えてもらった猿田彦神社へもお参りする事ができました。
ありがとうね、うまくなるね。

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多賀宮の参道の端にお地蔵さん
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寝地蔵石さんです。


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外宮の勾玉池には花菖蒲が咲いている時期で、五月大歌舞伎の筋書きが脳内をよぎりました。「絶景かな 絶景かな」気分は石川五右衛門。
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伊勢の枕詞が「神風」というのも、身に染みて実感しました。
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なんだか時系列がバラバラだし(きちんと習わし通りに参拝しました!)、端折ってしまった所も沢山あるけれど(余計な話が多くなって長文なっちゃった)、要はたいへん素晴らしい時間を過ごすことが出来ました。伊勢は生命のにぎわいに満ちていますね。


今までは紙でしか情報を受け取っていなかった式年遷宮の事を、せんぐう館でちゃんと知れたこと大きかったなあ。伊勢神宮に仕える多くの職人さんの技に深く感動をして、圧倒されるばかりでした。御塩の作り方も、丁寧の積み重ねで口がポカーンって開いちゃうくらい。

古いままを残して伝える、古きに重きをおくという伝統には時間をかけた歴史の荘厳さ美しさがありますが
伊勢神宮の20年に1度の式年遷宮によって、社を新しくして神の力がいつまでも若々しくあることを祈るという、常若(とこわか)の願いも尊いですね。
「繰り返すことで限りあるものを永遠にする」という伝統があること・・・私たちが消えてなくなっても、きっと伊勢神宮は繰り返しを継ないで永遠であり続けるんだなあ、って。

(京都の清水寺では400年後の清水の舞台修繕工事の為に山を買って柱となる欅を育てていて。
400年後を見据え、ひた向きな想いを受け継いで、生命を繋いでいるという事を知った時には「400年なんてピンとこないけれど、これが永遠への一歩なんだろうな~」と漠然と思っていたのですが、今回その気持ちが確かな意味を持ってゴールテープを切った感覚です。ちなみに神宮は今200年計画で檜を育てているとのこと。)

永遠って存在するんだと思いました。


伊勢に多くの人々が訪れるのは、そういった尊い空間に少しの時間でも身を預けることで、心の風通しが良くなったり、知らず知らずのうちに自分自身との対話がモチベーションや勇気に繋がったり、見えないもののチカラを感じて、そこから更に自分を信じることができるのかな。
人に優しくできるのかなと。
私も自分を見つめる事はもちろんだけど、周りに居てくれる色んな人のことが浮かんできました。
今現在、自分自身の足るを知って感謝の想いでいっぱいです。


思い立ったが吉日!の言葉が沁みる。
あの日出掛けて本当に良かった。
衝動ではなく意志だと思っています。
やっぱり呼ばれてたんだねえ(ニヤリ)

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あ、ノムさんの追伸ぼやきとしては
前日にいつもと違うスクワットをやってみたもんだから、筋肉痛が辛くてトホホだったことと、あんまりひとりぼっちの時間が多いと切なくなっちゃうことにも、はたと気づきました。贅沢がすぎる!ってこと?

結構ひとりで何でもできるけどひとりで出来ないままでもいたいなって(笑)
孤独は良いけれど孤立はよくないもんね。まだまだ、ひとりで訪れたいところは沢山あるから、そこはまぁ勝手に行けば。と自分ツッコミをして。
今度のお伊勢参りはぜひ誰かと。




野村麻純