引きこもりの方が
既に中年のケース

30年の引きこもりが
数ヶ月で治った実話です。

数年前の夏
80歳を超えたご夫婦が相談に来ました。

還暦近くになる息子が引きこもりで
自立させたい。
とのご相談。



今まで、方々、何年も、
相談に回っていたそうです。

精も根も尽き果てて
知り合い経由で
藁をもすがる思いで来たということですが……


い、いまから自立って あせるあせるあせる


残念ですけど
今の状態から
いきなり自立は無理ですよ

と、お伝えすると
ガックリ肩を落とされました。


引きこもりを抱えてる人は
よ〜く考えて欲しいのです。


家から出られない人に
いきなり自立なんて
目標設定が高すぎるのです……


あなた、
来年までにオリンピックに出て!
と、言われて、出られますか?

よし!
やってみよう!
なんて、やる気出ますか?


引きこもりの方の自立のハードルは
こんな感じだと思ってほしいのです。
(引きこもりが長い方)


まずは、
『 やってみてもいい…かも…?』
って思える目標設定にしないと

いつまでも
やる気は出ないし
立ち上がりもしません。


焦る親は
ほんの少し、早起きしただけでも
やっと、治ってきた!
期待して
負荷をかけ
そしてまた、引きこもらせます汗




やる気の芽を摘むのが
非常に上手いのです。


さて、
このご夫婦の息子さんが
どうなったか、
結論から言うと
数ヶ月後に近所の工場で仕事見つけ
今では週の半分以上働いていますクローバー



わたしがお伝えしたのは
下差し
自立は諦めて
自分亡き後
息子が生きていけるよう
万全整えること

ご夫婦は驚かれたが、
これは、このご夫婦のためでもあります。

長年、
息子さんのことが頭から離れず
息子が生きていくためには
自立しかないと呪縛にとらわれ
苦しんで来ましたが

自分がいなくなっても
悩みの種の息子が
生きていける道筋を立てられれば

このご夫婦も残りの余生を
心穏やかに過ごせるるようになります。



夫妻は、少し時間はかかりましたが
アドバイスを
受け入れてくださり

貯金をはたいて、
近所にワンルームマンションを買い
(賃貸用)
息子にこう告げました。


もう、自立はいいよ。
自分たちが死んでも
お前は心配いらない。
死ぬまで暮らせる。


そして
ワンルームマンションを購入したこと
年金はかけてあること
を伝えたそうです。


息子さんは
黙って聞いていたそうですが

それから少しずつ
お風呂に入るようになったとか
髭を剃ったとか
床屋に行ったとか
変化がみられ

ある日洗濯をした服を着て
出ていったと思ったら
いつの間にか働きだしたのです。


親も子も
自立の呪縛から
解放されたのです……

(ブラボー)



引きこもりの改善は
今の状態と
次のステップが
近いほどうまくいくし
早いです。


不登校の理想は、登校って
なりがちですが

それが出来ないから不登校なのに
出来ないことを、目標に
頑張ってしまう親が多い……


そうではなく、
本人が負担に感じない
普通に生活している人からみたら
目標とも言えない
ほんの
小さなことを目標にするのです。


この、ご夫婦は
自立という圧をかけ続けてしまったために
長引かせてしまった、パターン。



登校や、自立は、
階段の100段先にあると
思った方がよく、

2段抜かしの出来ない階段を
1歩、1歩、
上がるしかないのです。



その1歩、1歩を登る度に
彼らは自信を取り戻します。


その1歩は
《起きたらおはようを言う》
程度のこともある。

そこから?と
途方もない気持ちになるでしょうが

でも、間違いなく
焦るより解決は早いですクローバー



このケースのように
『そこにいていいよ』と、
言ってあげるだけで

失敗が怖くなくなり
自立の呪縛から解放され
スタスタと歩き出すこともあります。


立ち上がる勇気は
理想の執着を手放した時
湧いてくるのですピンク音符

引きこもりの場合
目標は、目の鼻の先で……クローバー