俺は自転車で千春の家に向かった。本気

で自転車をこいだ。

 千春の家の近くに来たら三浦と千春が一

緒に帰っていた。

 俺は二人の前に自転車を止めた。

「千春...... 」

「直哉君...」

千春は驚いていた。

「千春?早く帰ろう」

「う、うん。」

三浦は俺なんか無視するかのように言っ

た。

二人は俺の横を通ったとき

「千春はそいつと付き合うの?」

「まだ返事はしてないけど」

ここで三浦は俺に言った。

「お前、千春の何?千春に何の用?」

「ごめん三浦君。少し二人で話させてくれ

ない?」


「千春、ごめん。俺、千春と付き合うこと

に自信が無かった。いつか千春を傷つける

んじゃないかって。それでも千春は勇気を

出して俺に告白してくれた。その時俺は本

当は嬉しかった。でも俺は千春の気持ちに

応えることができなくて傷つけた。しばら

く千春と会えない日々は辛かった。そして

俺は自分の気持ちにやっと気づくことがで

きた。」               

「俺は......千春のことが好きです。」

俺は本当の気持ちを伝えた。

ここで三浦が

「俺も千春のことが好きで告白したんだ。

千春のことを傷つけたお前に渡さない。千

春俺と付き合おう?」

「ごめん二人とも一日だけ考えさせて」

「じゃあ明日の昼休み、俺は体育館裏で

待ってる。直哉は中庭で。千春が来た方と

付き合うってことでいいか?」

「うん。いいよ。」

俺はその勝負に乗った。千春が来なかった

らきっぱり諦めようと覚悟を決めて。