道場は昨年20周年を迎え本来ならこれから益々という事だと思います。

 

3年半前に高齢の伯母をかかえての母の闘病生活を助けるべく実家に戻りました。

 

幾度かの入退院、日常生活に支障がでる日々、2人の介護と道場の両立に限界を感じ出し家族との話し合いを幾度も重ね昨年末に出した決断でした。

 

道場生には指導者としてやはり責任がありそれが果たせないのなら返って道場生の方々に迷惑がかかる、責任を持てないなら一刻でも早く手放し、フラメンコを続ける選択をするなら早く新しい環境に馴染む方がよいのではないかと判断いたしました。

 

最後の発表会を終え4月で道場を手放す予定でしたがコロナがあり発表会の延期がありと現在に至りました。

 

今となっては残念ながら母を失い、それでもコロナの休業要請期間だけは穏やかに過ごす母との時間になったことは確かで、救いでした。

 

自分が未熟なあまり、道場があればイライラすことも多く矛先は家族時間に向いてしまう・・・、テレビ等で目や耳にする介護に関わる悲劇は決して他人事ではないという事を知ることになりました。

 

今後は残された伯母と共に穏やかな時を過ごし、可能な範囲内でフラメンコと向き合えればいいのではないかと思っています。