P7-C1② RGB LEDテープ活用の基本,LEDコントローラー一本化 | comodo ~真・自作PC道~

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 LEDテープを使った装飾というのは日本ではあまり普及が進んでないようですが、車の室内用とかリビングの間接照明、模型やオブジェ、家具や電化製品と組み合わせたり応用範囲は広く、もしかしたら一気にブームが来るかもしれませんね。

 ということで、本日の記事はLEDテープ、特にRGB LEDテープについて書きます。

 

 赤や青の単色発光のLEDストリップの端子は、+と-の2つ。中には5V仕様のものもあるが、市販品の殆どは12Vなので、PC内で使用する場合はペリフェラル4ピンから12Vを取るか、またはマザーボード上のファン用の12Vに接続すると光る。

 しかし、RGB LEDストリップの端子は4つあり、またマルチカラーで発光させるには基本的に別途LEDコントローラーが必要となる。

 

 私のPCケース「P7-C1」やRGB LEDファン「R3」にはどちらも、この「LEDコントローラー機能」があるので上記のようなものは不要ということになる。

 

 

 パソコン専門店でもLEDストリップを取り扱っているところもあるが、30cmとか50cmとかで千円とか千五百円とか馬鹿みたいに高く売っている。こんなん買うヤツはアホや。

 中国サイトでは5mの長さで600円~700円くらいで購入できるし、AMAZONでも千円ちょっとで購入できる。

 

 透明のゴムで覆われている防水対応のタイプのほうが、端子が金属に触れてショートするなどトラブルも防止できるので初心者向きだけど、非対応のタイプのほうが色々加工しやすい。

 

 LEDテープはハサミ等でカットして使えるのだが、残りのほうには端子やケーブルが無くなるので、自分で付けなければならない。

 関連商品としてよく見かけるのが↓の写真のようなテープ用コネクタ付ケーブル。

 テープ先端をそのまま挿入すれば「ハンダフリー」で接続できます。と謳っていて、こりゃ便利だなと使ってはみたものの、見た目はキチンと嵌っているのに、特定の色だけが発光しない等、かなりの頻度で接触不良が発生する。これは安心して使えるものではない。

 そこで、私はテープの先端に「ハンダ」をつけて、そのハンダの山を平らに削ってからコネクタに挿すようにした。

↑各端子にちょっとだけハンダで山を盛る。

ちょっとだけ出っ張りを残しつつ、均一の高さにする。ハンダの削りカスはショートの原因になるのでハケで丁寧に取り除く。

いい感じで「カチッ」と嵌るし、曲がったり抜けにくくなる。

このようなものを使って、LEDテープと電流供給のための4本の細いケーブルに変換する。

 

 また、テープとテープを2本繋いで1本に延長させるコネクタも市販されているし、T字や十字に分岐するようなコネクタもある。

 また、↓のようなコネクタも市販されている。

 これは開いて閉じるものではなく、差し込むだけのモノだが、前出のものに比べ1個あたりの単価は少々高い。これは「L字」に曲げるコーナー用。

 

 その代わり特定色が点かないという接触不良はほとんど発生しない。テープ先端を差し込むだけなので奥まで挿さないと点かないとか、スポッと抜けやすいという欠点はある。

 

 こちらはRGB LED用の標準の端子。ケーブル先端は「メス」形状が基本で、「メス」同士を接続するために↓のような「オス-オス」ピンが必要となる。

PCケース「P7-C1」にも、オマケで2つ同梱されているが、市販品は10個入り100円くらいで入手できる。

 

 

 また、このRGB LEDのケーブルを分岐するケーブルや延長するケーブルも市販されている。

 これは4分岐タイプ。

 PCケース「P7-C1」やRGB LEDファン「R3」のLEDコントローラーにはどちらも、別途LEDストリップを2系統接続できるようになっているが、このような分岐ケーブルを使えばより多くのLEDストリップを使うことができる。

 

 RGB LED用4ピンの端子は、下の写真のように右から「12V」「Green」「Red」「Blueという並びが標準的である。

 が、PCケース「P7-C1」のロック式のコネクタは別の配列になっている。

 ↓はロック式コネクタのオス、メスの変換ケーブル。

これを「P7-C1」のロック式のコネクタに繋いで配列を確認してみたのだが、、

この解明には苦労した。

左から「12V」「Green」「Red」「Blueという並びだと思ったら、ケーブルを「12V」「Red」「BlueGreenと繋いで正常に光るので、それを基に探ると「P7-C1」のロック式のコネクタは「12V」Blue」「Green」「Redという並びだと解った。 ちなみに上の写真は、正常動作確認後にホットボンドで固めている。

 

 よくある電子機器用のピンはRGB LED用4ピンのメス端子には入りそうで入らない。ピンピッチは2.54mmなのだが、ピンの太さと形がパソコンパーツ等で使われているピンとは微妙に違うので、基本的には専用ピン以外は「使えない」と考えたほうがいい。

 

 ただ、私が試した中では、2.54mmオスピンコネクタターミナルを直接、RGB LED用4ピンのメスに挿すことはできた。

上の列がオスピン。これを↓の圧着する工具で絞める。

こんなの持ってる人は少ないから参考にならないだろうけど(笑)

プラスチックのハウジングカバーを付けると端子同士ぶつかって入らないので、裸端子の上から絶縁テープを巻いてRGB LED用4ピンのメスに挿しました。

 PCケース「P7-C1」正面のLEDテープと、付属のLEDストリップを「P7-C1」搭載のコントローラーではなく、別の一般的なLEDコントローラーに繋いで制御したいときは上記のようなロック式のコネクタ変換と、配線の配列変換が必要になります。

 

 トップパネル裏側にRGB LEDテープを付けます

黒いメッシュがネジで固定されていますが、メッシュの上に両面テープでは接着しずらい。

 

 そこで、加工材料として取っていた透明のブリスターケースをカットし、メッシュの上にネジで固定してそこに両面テープで貼りつけることにした。

↑このように二列に貼り付ける

透明なので見えにくいが透明の薄い板の上に両面テープで貼っている

この2列のテープは「直列」で繋がっており、折り返しの12V、R、G、Bの各端子は長さが違うケーブルをハンダで付けている。

 

では点灯

ケース内部から上を見上げるとこんな感じ

 

PCケースに取り付けたRGBファンは、風を引き込む前方のほうのリングが光る仕様なので、風が出る方向の上部ファンの上はあまり光らない

しかし、トップパネルの裏面に貼り付けたRGB LEDテープの光がRGBファンの黒いプラスチック部分に反射して上部メッシュからも光が出るようになる。

光と対象物の距離が近いので、光を吸収しやすい黒のプラスチックでも十分に光る

↑グリーン

↑イエロー

↑パープル

 

また、トップパネルの操作パネルの前方のスペースにエンプレムを貼った

バイオハザードの「アンブレラ・コーポレーション」の社名ロゴ。薄いアルミ製。

真ん中で二つ折りに曲げて両面テープで貼ります

↑こんな感じに

完成度が高い美しいケースなので外観にあまり手を加えたくないですね

 

  PCケース「P7-C1」のRGB LEDコントローラー、RGBファン「R3」のRGB LEDコントローラーのスイッチをそれぞれそのまま使っても別に悪くないのだが、1つのLEDコントローラーで色を切り替えるようにしたい。

 「P7-C1」のRGB LEDコントローラーは、色の変化のスイッチと、各色での点灯・点滅・じんわり点滅等の切り替え用の2つのスイッチがあり、さらにアンバーを含む8色で発色する。

 一方、「R3」のRGB LEDコントローラーは1つのスイッチで色の切り替え、じんわり7色に変化、7色に点滅といったモードに変化する。

 「P7-C1」のRGB LEDコントローラーのほうが、多くの種類の発光のさせ方が可能なのだが、オプションで4ピンLEDテープは接続できるものの、RGBファン「R3」の専用6ピンのコネクタは接続できない。

 この6本のうち、4本は12V、R、G、B、残りはファン用のGNDとシグナルの線だと思うのだが、分解して接続すると失敗するリスクが怖いのでこのまま使うことにする。

 となると、LEDコントローラーを一本化するならこちらのRGBファン「R3」のRGB LEDコントローラーに統一するということになる。

 

 「P7-C1」のRGB LEDコントローラーは正面の六角形と付属のLEDストリップがロック式コネクタでコントローラーに繋がり、オプションで4ピンのLEDストリップが接続できる

 

 「R3」のRGB LEDコントローラーは6ピンの専用ファン用コネクタの他に、4ピンのLEDストリップが接続できそうな4ピンコネクタが2つある。ただしピッチが2.0mmのコネクタである。

 この2.0mmピッチの4ピンに、通常の4ピンのLEDストリップと「P7-C1」のロック式コネクタが接続できればコントローラーを一本化し統一した発光が可能になる。

 といっても、2.0mmピッチのコネクタはPCパーツではあまりメジャーではない。

対応方法としてはいくつかある。

 

①2.0mmピッチ4ピンコネクタ付ケーブルを探して買う

 これは結構苦労すると思う。あっても高いかもしれない。

 

②ジャンクパーツから探す

 不要なパーツを分解するなどして自宅で探してみる。昔の有線のマウスなどを分解すると基板に4ピンで2.0mmピッチのコネクタになっている可能性が考えられる。私の家には不要で壊してもいいマウスは無いので別のものから探してみた。

 

 まずはスピーカー。

 オーディオ系のDIY用パーツは2.0mmピッチのコネクタのほうが主流。左右の+-でちょうど4本が1つのコネクタになっており、そのまま「R3」のRGB LEDコントローラーの4ピンコネクタに接続できた。

 

 もう1つは外付けUSBハードディスクケースから。

USB2.0ではなくUSB1.1仕様なのでずっと使わず取っておいたものだが、よく見たらSATAではなくIDEのハードディスクしか接続できないヤツだ。。。こんなのもう絶対に使わない。

電源ONを示すLEDの+,-、とHDDアクセスを示すLEDの+,-、の計4本が1つのコネクタとして基板に繋がっていた。これも2.0mmピッチだ。

こうして2.0mmピッチ4ピンコネクタ二つが揃った。ただ4本パラパラなので1つの平らなケーブルにしたいので、ビニール用に使えそうなボンドを間に塗ってくっつける。

ビニール製壁クロス用のボンドとのことだが、成分見るとほぼ木工用ボンドと同じだった。

ホチキスの針で固定しつつボンドを塗り乾くのを待つ。

↑こんな感じに。そして「R3」のRGB LEDコントローラーに接続。

反対側は、ロック式ケーブルと標準4ピンに接続できるよう変換する

では、もしジャンクパーツから見つけられない。。。という場合はどうすればよいか?

実は次の③が一番カンタンなのである。

 

③「P7-C1」コントローラーから抜く

この裏側にコントローラーの基板があり、2つのRGB LEDストレートケーブルが繋がっているのだが、、

このケーブルが実は2.0mmピッチの4ピンなのだ(笑)

つまり、PCケース「P7-C1」から引っこ抜いたケーブル2本をそのまま「R3」のRGB LEDコントローラーの4ピンコネクタに接続できるのです。

なんでそれを最初に書かないのだろう(笑)

こうして「P7-C1」のLEDコントローラーは使わずに、「R3」のRGB LEDコントローラーのスイッチだけで全てのLEDおよびLED付ファンの色を統一してコントロールできるようになります。

「P7-C1」の色固定でじんわり点滅機能も捨てがたいですが、、、「R3」のじんわり各色に変化するヤツがあるのでそれで良しとします。ファンの色も含めて全てのLEDが同じ色でゆっくり変わりますからね。

 

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