24日月曜日。



何を隠そう、俺の誕生日。


いつもと同じようにタクシーでオフィスへ。



普段は警備員に止められて、そこでタクシーを降りている正門だけど、


なぜか今日に限って顔パス→正面玄関に横付け。




タクシーを降りた後、笑顔で手を振り、警備員に"謝謝"。


幸先好調だなぁ。




15:00まで続いたMTGが終わると、隣に座っている友人から誕生日プレゼントをもらう!


わざわざ日本から持ってきてくれた!


スゲーうれしかった!




その後、仕事に集中すること3時間。



斜め前に座ってる上司から



"スマン、今日自社オフィスTさん(他社の一緒にスタッフ)とMTGが入った。お前の誕生日、すっかり忘れてた・・・"


と、のたうちまわった。




そんなにしっかり約束してたわけじゃなし、そもそも俺の誕生日なんてねぇ、


この広大な中国大陸に比べればちっぽけなことだし。



それに、MTGじゃあ仕方ない。




思えばこの辺りからみんなの挙動が怪しかったんだけど、


当の本人、大きめの課題と格闘していて一切気づかず。




そうこうしているうちに、毎日必ず17:30から始まる、"締め"MTGが、


他のメンバが忙しいことを理由に"今日はなし"との連絡が入る。




ふむ、みんなそんなに忙しいのか・・・MTGないの、こっち来てから初めてだなー。



そんなことより俺も忙しいぞ、好都合♪




ってなわけで、仕事仕事。




ふと気づくと時計は18:00を過ぎ、上司はMTGのため、退社。



"スマン、ぜったい穴埋めする!"


と一言。


"全然いいっすよ。日本でも全然OKッス。"



と強がる、俺。




内心、つめてーなー。でもいいかー、派手に祝ってもらうの、結構照れくさいし、苦手だからなぁ。


その上、"一言どうぞ!"なんて言われても、ドギマギしちゃうしねぇ。




他人を持ち上げる会は好きなんだけどなぁ・・・



なんてひとりごちていると、隣に座っているプレゼントくれた同僚が、



"帰ろうよー、今日、誕生日だろー。"


としきりに言ってくる。



"ん。このメールを書いたらね。あと30分!"



と言ってはみたものの、心の中では



"これ、書いた後、翻訳せなきゃいかんから、あと2時間くらいはかかるなぁ"


と見積もってみる。いつものことだね。





すると、その友人、


"俺、今日SamとかCady(両方とも中国人。皆さん呼び名は英語名がついてらっしゃいます。中国語名、難しいので・・・)


に手伝ってもらって店予約したんだよー。



本当はHさん、Tさんと4人でお祝いしようと思ったんだけど、


俺ら以外の人、MTGだとかいってるからさー、二人で行こうぜー!"




ふむ、予約してくれましたと?しかも俺のために。それはさぞかし大変なことだったろうよ・・・


(中国語でレストランを予約するのは至難の業・・・)




プレゼントくれた上に、どうやら俺のために事前にタイ料理を予約してくれたみたい。



ほほぅ、思い出のタイですか。


こいつ、やるなぁ。うんうん、いいやつだ!



"わかった。今日中にメール書くの諦めた。行くか!"




中国人メンバ、帰っちゃったのかなー・・・俺、ちらっと"24日、誕生日だ!"って言った気がするなぁー・・・



なんて考えるのもちょっと悔しい気がするので、考えないようにしながら、


PCを片付けて、18:30頃退社。バス→地下鉄を乗り継いで、久しぶりに繁華街へ行く。






当然、お目当てのタイ料理にはすんなり到着出来るわけもなく、地下鉄を降りた後、しばしウロウロ。


こういうときはいつも俺が地図を片手に調べたりしてたからなぁ。


こいつ、無理してるなぁ。優しいなぁ。




ま、誕生日にいつも一緒のこいつと一緒ってのも悪くない。


今夜は飯食った後、派手に遊ぶかー!




とエレベータに乗りながら考えていると、どうやら目的地に到着!



目の前には一面のタイ!懐かしい匂い!




"おぉー!タイだぁ!!!すげー、いい匂い!上海にもタイがありますとー♪"




キョロキョロしながら店員さんに連れられ、奥へと進んでいると・・・





ん?一つだけ暗い部屋がある。



んん?入り口に見えるあの顔は唯一日本語が喋れる中国人スタッフのゼンハイさん!!??




恐る恐る部屋に入ると・・・



"HappyBirthday!!Tomo!!!"




そこにはMTG中なはずの、Hさん、Tさん始め、この一ヶ月半、一緒に仕事をしてきた、見慣れたメンバの顔が!!



そう、つまりは、全て隣の友人が先週から計画してくれていた秘密宴会!


(これ中国語っぽいけど、多分通じない)




オフィスでは当然のことながら、店に入っても、タイ料理の匂いにやられて全く気づかず、


まんまとしてやられました。




たくさんのタイ料理の真ん中にはケーキが鎮座。


2と7のろうそくは既に着火済み。


*中国でもケーキを食べますね


どうやら、お店の人まで巻き込んで、俺の入店と同時に待っててくれたメンバに連絡が入ってみたい。


*日本人が二人が入店したら知らせるように頼んでおいてくれたらしい(後日談)





"締め"MTGがなかったのも当然、このパーチーのため。




ご飯そっちのけで、皆が書いてくれたメッセージカードを読みながら、感激に浸っていました。




ちなみに、ここ中国では、祝ってもらった人が皆に取り分ける習慣がありまして、


*他の海外でも一緒かな・・・


ケーキの取り分け初体験。





そもそもケーキに包丁(といってもプラスティック)を突き刺したのが初めて。



"いや、自分九州男児ですから、料理なんてやらんですタイ"



なんて英語で言えるわけもなく、ひたすらケーキと格闘、総勢10人余りに切り分けました。




さてさてそんな中、最近チームに入ってきた新人の女の子に切り分ける番となりました。



ケーキを渡される側が一言、お祝いの言葉をいう感じです。




その女の子、小さな声で恥ずかしそうに、


"おめでとう"(日本語)


と言ってくれました。




そのあと、その女の子ったら、同じく小さな声で、


"昨日の夜、貴方のためだけに、この日本語覚えてきたの・・・"(英語)

(I learned only this Japanese last night, especially for you...)



えすぺっしゃりー ふぉー ゆー ですと!!??



ま、大体好きになるよね。




こうして誕生日の夜は更けていったのでした。



最後の一言とか照れくさかったけど・・・



んー、もうッ、上海最高っ!!




ちなみに、あまった料理は主役が持ち帰ります・・・


部屋にはあふれんばかりのタイ料理。どうしよ。