コーヒーコーラなる飲み物をご存知だろうか。

読んで字の如く、コーヒーとコークを良い塩梅で混ぜただけ、の単純明快にして「何かドリンクバーでテンションが上がってしまい血迷った中高生による後悔以外の何物も生み出さない産物」みたいな飲料である。コーク・ブラックなる格好良い異名を持つようだが、コークはそもそも黒いだろう、と思う。

皆様の間でどの程度知名度(及び社会的地位)を確立した創作ドリンクであるかは不明だが、月辺は全く存じ上げなかった。ついほんの昨日までは。

 

https://www.curemaid.jp/ar/?page_id=609

 

↑此方のサイトは東京秋葉原で現在も好評営業中の「キュアメイドカフェ」様のコラボイベントページだ。2008年、放送開始を間近に控えた『鉄のラインバレル』とのタイアップである。

メニューを見ていくとまずその安価なこと、毒々しい色味のモノが少ないことに驚かされた(殆どがコーヒーないし紅茶をベースとしており、純喫茶の二代目〜三代目が少し新しい風を取り入れたような印象を受ける)。唯一ネタモノがあるとすれば「最低です!」金型で焼印をつけたケーキだろうか。このイベントのためだけにわざわざ型を作ったのだろうが、恐れ入ってしまうね(某GダムとかMクロスでも躊躇うレベルの思い切りの良さだが、LBが当時どのぐらいファンを抱えていたかによっては清水の舞台…)

 

さて、ドリンクメニュー一覧にある一文でもうお気づきのことだろう。

“室長のコーヒーコーラ”

たしかにそう書いてありますね。室長の、がどこに掛かっているのか大変気になるところだ(「コーヒー」に掛かっているならあたかも「室長がJUDA共有ラウンジで飲んでいたカップコーヒーに悪意ある細工がなされた(そんな生産性の無いことすんの社長しか居らんやろ…)」的なストーリーを想起させるし、「コーヒーコーラ」に掛かっているなら森次玲二の真面目度合いも推して知るべしである。25歳はまだまだガキの範疇と言ったところか。

ウチの室長はそんなドリンクバーではしゃぐ少年みたいなことしません!のお気持ちと、「いや、あの蒼の戦慄を担いし冷酷なるファクターが何の意味もなく馬鹿をやる訳がございませんでしょう」の推察がせめぎ合った結果、月辺は極めて単純な結論に行き着いた。

「コーヒーコーラ、作ればええんちゃう」と。実際我がスマフォでググってみると試している方は何人もいらっしゃった。何ならコ◎・コーラ社も6年ほど前に出していたらしい。

ただ、多くの方が「形容しがたい味」「コーヒーの存在感が消える」「激マズでは無いが好みが分かれる」と難色を示しており、合わせるコーヒーの種類や分量によっても出来がかなり変動するようだ。

あるサイトを調べたところ、◎ターバックスさんのエスプレッソベースならコ◎・コーラに合う!とのこと。ここに来て有力かつポジティブな情報を得たことで勢いづいた月辺は心を決めた。いきます!

※余談ではあるが月辺はコーヒーを嗜まない。以前にも此処に記したような気がするので話題の重複があったら申し訳ないのだが、理由はただ一つ、「コーヒー油脂が身体に合わずデミタスカップでも必ず胃痛がするから」である。端的に言えばコーヒーアレルギー。

然し月辺は3歳からアイスコーヒーを楽しむ“おしゃ”なキッズであったし、あの芳しい香りは今でも好ましいと感じているので、己の体質が無念極まりない。

ただ、例外的に◎ターバックスさんのソイラテはあまり苦痛を感じず飲めるため、割ってあるくらいが丁度良い(=少量なら接種してもおk?)と解釈している。ソイラテに限るのはこれも単純な理由で、月辺が乳製品アレルギー持ちだからである。オーツミルクはまだ試していないが、恐らくイケるだろう。

 

さて。では早速コーク・ブラックことコーヒーコーラを作っていこう。

まずタリ◎ズさんのエスプレッソベースをグラスに少量入れ、そこにコ◎・コーラ(今のボトルって容量700mlもあるん?デカない??)をたっぷり注いでいく。

ここまで◎タバ◎タバうるさくしておいてタリ◎ズも無いだろう、と思われる方もあろうが、我が家にたまたまタリ◎ズさんの割るだけコーヒー(ペットボトル飲料)が有ったので、わざわざ違うものを買ってくるのも勿体無いという判断である。タリ◎ズさん美味しい(って家族は言ってる)から大丈夫!!

うーん、グラス表面に立つ泡がカプチーノばりの茶褐色。見た目的には、ただでさえドブ沼色をした液体がいよいよ「人の心の闇」レベルの暗黒に昇格したといって差し支えないだろう。これが森次玲二の精神色相だと言うなら、キュアメイドカフェさんもなかなかに倫理道徳を失っている(褒めています)。

これ飲んで大丈夫なヤツ?と冷静な頭が多少の危機感を抱き始めたが、それでも森次さんを信じますよ!あの人は意味なく人を陥れるような人じゃない!!(パワハラではあるが)

 

 

よし、、、ヴァーダントが見守る中、意を決して逝ってきます(ヲイこら)。※森次さんはきっとコクピット内で「飲めないのならやめてしまえ」と言わんばかりの精神圧を此方に送りつけているに違いない。

 

 

……ん?

 

おっ……?                           ヴァ<どしたん?

 

ぅわ

 

こ これは!!!!!?

 

何やコレめっっっちゃくちゃ美味いやんけ〜!!!!!何なんコレマジで〜!!!!!!何なん!!?

口に含んだ瞬間、コーヒーの馥郁たる香気が鼻に抜ける…!味自体は普通に甘いコーラなんだけど、後味の仄かな苦さは確かにコーヒーのそれ。まさにベストマッチと言わざるを得ない。

面白いのは、普通に匂ってみるとコーヒーともコーラとも違う「無臭に近いが何か変わった香りが遠くでする飲食物」なのだが、飲めばちゃんと香ばしい豆の風味が鼻腔を擽るところだ。そして芳しい、甘い、にが渋いと刻一刻変化し続ける味わい。このギャップこそが室長なのかもしれない。

ドリンクバーの御巫山戯とか宣ったことを全力で謝罪するとともに、敢えて言わせてもらおう。

「コーヒーコーラこそ“本物の珈琲”である」と!流石JUDAが、桐山英治が、加藤機関が誇る非情なる晴天の月!森次玲二は我々の期待を決して裏切りません(逆の意味で予想を裏切られたとも言えるが)!

飲め!御託は良い、まず飲め!(←もちつけ)

 

さて、森次玲二及びキュアメイドカフェ様によって新たな扉を開いた月辺だったが、現在当カフェでは『勇気爆発バーンブレイバーン』メニューを提供しているらしい。

つまり?そう、コラボカフェだ!!そうだよなイサミィーーーーーーーッ!

 

2024.03.28

追記①

コーヒーコーラに唯一のデメリットが存在するとすれば、それは重量感であろう。そもそもコーヒーとはある程度ヘヴィな飲み物である。油分と苦味と酸味で出来ているのだもの…

それが同じくカフェイン属性の砂糖ガバ×2ドリンク二酸化炭素付き(※コーラ)と結びつくことによってより一層ボリュームを増す。とてもガブガブ飲むもんじゃありません。多分2〜3杯で胃に来るぞ!

多分これあれだ、音楽でも聴きながら(或いはヤマ◎キビスケットさんのクラッカーでもつまみながら)しっぽりとチビチビ飲むやつ。大人の嗜みですな。誰だよドリンクバーとか言ったやつ()。

コラボカフェで出す炭酸飲料に大人の重量感…?と首を傾げたくもなるが、背負った運命のあまりの苛烈さを感得させるこの重みと深みもまた、室長そのものと言えるのかもしれない……(深読みのヲタク)

 

追記②

今回はキュアメイドカフェ様のオリジナルレシピに忠実に、コールドビバレッジで再現してみましたが(要するにコーヒーのコーラ割り)、もしかするとこれはクラフトコーラベースか何かを用意して、そこに薄めに入れたコーヒー(アメリカンですな)を注ぐ方がお洒落で美味い可能性が。つまりコーラのコーヒー割り。

月辺はもともとアパッチが好きなのだが、あれはコーラを温めることによる風味の変化と、ブランデーの厚み&柑橘の爽やかさで「ただ甘くシュワシュワする」コーラに深みと言う名の付加価値を与えているわけで、そう考えるとコーヒーの芳ばしさもまた程よくマッチするのではないだろうか。柑橘に関しても、ロシアやイタリアではレモンコーヒーなる飲料が普及していると言うので、コーヒー×スライスレモン×ホットコーラは勝ち格の組み合わせといえるかもしれない。試す価値、アリ(続報を待て)!