月辺ですやで。まいどどうも!

つーわけで今日は『機動戦士ガンダムSEED DESTINY スペシャルエディションⅢ 運命の業火 HDリマスターまたしても封切り日(っていうのか?こういう上映の場合も…)に観に行ったよ!!✨いやあ……前回以上に泣きっぱなし。最の高すぎて、熱くて、でも切なすぎて……もう本当クセになるわ、SEED DESTINY。

以下、月辺のあっつーい魂の叫びっす。箇条書き、乱文、台詞うろ覚えな感想になると思いますがどーぞよしなに。

 

・冒頭のアスラン・ザラナレーションからもう泣ける。ボロボロのミネルバ(前回の惨劇を思い出す…)とルナザク、今にも死にそうな青い顔のステラと険しく苦い表情のシン。それにしても、こんな青息吐息でよく主要メンバー最終回まで揃ってたよな…

・ステラを連合に返さないと治療できない!と気づいたシン、行動早いよなあと毎回観てて感心する。自分は絶対罰せられるって分かっててそれも覚悟の上で、「今この子を守るんだ」って全力で思えるところがシンの良いところでもあり危うさでもあるという。やっぱり両親と妹がなあ…影響してるからな…

んで、そんな僚友の姿を見て迷わず手助けしたレイは凄い。結果的にあれ(捕虜の勝手な釈放と同胞への暴行、乗機の無許可発進)をデュランダルが容認したことで「議長は分かってる人だ、善人だ」と思い込ませることに成功したわけだが、レイが咄嗟にこの未来を予測したとは考えにくいから、やっぱりあの台詞が全てなんだろうな。

「どんな命であっても、生きられるものなら生きたいだろう」

何度観ても思わず泣けるんだよな。生きられるもの「なら」っていう仮定形が。クローンはどれだけ強く生を望んでも寿命が保証されないから、もし許されるならもっと生きたい、っていう朧げな希望になっちゃうんだろうなと思うと。クルーゼも自棄起こしてたけど、きっとあんな最期が願いじゃなかったはずなんだよなぁ…デュランダルとレイと家族になれたんだもん。曲がりなりにも彼だって。

・ネオと対峙して、ステラを返すシン。気丈に振る舞ったけどインパルスに乗った瞬間涙を拭っちゃうところがまだ16の男の子なんだって思えて、「約束するよ」っていうネオの声も固くて、騙そうっていう感じじゃないんだよな…そう出来たらいいんだけど、的なニュアンスに聞こえるの凄い。

・アスランがシンにステラを返すべきじゃなかったと怒るところ。アスランは10代とは言えくぐり抜けた死線の数が違うのでシンよりずっと大人だから、ネオとの「約束」がきっと履行されないことを分かってた。でもシンにはそれが理解できない。いや、本当はシンも心の底では(そうは言っても軍に所属している以上戦わせない訳にいかないし、軍を離れたエクステンデッドは自分では生きていけないだろう)と考えたかも知れないけど、それを認められるほど大人になりきれない。アスランだってそんな残酷な現実を進んで突きつけたいわけじゃないんだけど…ううん、すれ違うなあ。あそこでレイが呟いた「過去は過ぎたことで、先のことは分からない。どちらも同じくらい無意味」という理屈もかなしい。「ただ祈って明日を待つしか無い」って…あの場(営倉)に居たシンとアスランにはそれが戦時下の軍人としても言葉に聞こえただろうけど、ただカレンダーにバツを付けるだけの日々を生きてて、そのバツが途切れる日がいつなのかも定かじゃないクローンのレイだからこそ出た台詞なのかなって気がする。何にせよ、その理屈を飲めない程平坦な人生を送ってないだけにアスランも言い返す言葉が見つからない。

・釈放後にタリアさんをガン睨みするシン…汗。いや、折角尊い命を助けたのに「銃殺でも文句は言えない」とか言われたからしょうがないのか。でもタリアさんは職業軍人として立派な人なので、相手が子供であっても規律・規範に逆らうことは取り敢えず罰するんだよね。ああいうカオスな世界の中でも秩序を保とうとする人は居るよなって感じた。被害を最小限にと思えばそうなるよなあ。で、艦長ともあろう人に当たるわけにいかないからってアスランを煽っちゃうシンよ。甘えてるな。

・「デストロイ」を渡すシーン、幼気な少女を戦場に駆り立てなきゃいけないネオの立場を思うとちょっとキツかった。。。「ネオ」は連合が自分たちに都合の良いように植え付けた人格だからこれまでは命令とか任務に疑問を持ってなかったと思うんだけど、その彼もステラを真剣に想ってるシンの気持ちに触れて揺らいだのかな…っていう妄想。それでも「戦ってね、出来るよ」って言わなきゃいけないんだから悲しいよ。ベルリンの街を恐怖だけで破壊するステラも痛々しいし。尋常じゃない破壊度合いでまさに地獄絵図だったし。シンとステラが刃を交えるのは見てて辛かったし。

そんな中であれに乗ってるのはステラだって教えられて驚愕するシン…可哀想だった。思わず動き止まっちゃって。硬直するインパルスを見て「どうしたの、どこかやられたの!?」と真っ先にシンを心配するルナがお姉ちゃんだなとか。違うんだ、精神的なやつなんだよ。まあ誰でもああなるわな、「それでも連合を信じて返したのに、まさかよりによってあんなモノに乗せるなんて」って思うよ、そりゃ。けど必死に言葉を届けて、「俺が守るから!」って叫んだシンの声に応えたステラ、デストロイがそっと腕を伸ばすシーンが本当に綺麗で。あんな大量殺戮をやっといてどうなんだって話なんだけど、シンが言った通り「望んでMSパイロットになったわけじゃない」彼女にはあれくらいの夢を見る権利くらいあったはず。だけどキラがネオのウィンダムを壊した上でフリーダムがステラの視界に入っちゃって、ネオの「怖いものがやってきて私達を殺す」も過ぎっちゃって。錯乱するステラを止めるにはもう、キラがやったように完全に破壊するしか無かったんだよ…。だけど自分の腕の中で絶命した女の子は小さくて、無惨で、妹みたいで。号泣するシンもまだ幼くて……

・その最中に仮面の外れたネオを見て息を呑むマリューさん。まさか彼が…!ってなるよね、視聴者は「そりゃあね、どう聴いても子安武人だったけどね」となりましたが。思わず拾っちゃった。

・あの惨状を利用して「ブルーコスモスやばい。ロゴスぶっ倒そう」ってキャンペーン打っちゃうデュランダル頭良すぎて。一気にのぼせ上がって「おおー!」ってなっちゃう民衆も怖いし、「何か知らんけど戦火を拡大させるからAAも敵!」の無理あり過ぎる理屈が軍全体に通っちゃうのやばいと思った。大掛かりな戦闘になりそうで不安がるメイリンに、「これで終わらせるんだからやるっきゃない」と返すルナマリア、やっぱり可愛い女の子だけどそれなりの信念を持って士官学校に入ったんだな…。言わないだけで、シンみたいに何か裏事情があったんだろうな。特に女の子だしご両親は居ないか軍加入を容認するだけの切羽詰まった人だろうから。アスランやナタルみたく代々軍関係者…って感じでもないし。(余談だが、あのシーンの士官食堂のメニューは当時のアニメディアさんに資料が載っていた。)

それでもキラやAAとまた戦うのはもうたくさんやで…みたいなアスランと「知らんがな、こっちだって訳が分からんけど命令なんや!」みたいな珍しくいっぱいいっぱいの艦長。前回はミネルバだったけど、今回は総じてAA大ピンチが続いて気持ち的にジリジリしたなあ。マリューとタリアの救難チャンネルでの会話は何気ないようで非常にカタルシスがあって良かった。タリアは子のある女性として、無意味な争いをしたくない。その意思を汲んだ上で「カガリさんをオーブへ」の一念で申し出を断るマリューさんも武人であり信念の人だと感じたし、無印で急に艦長職を押し付けられた時よりも成長してるんだなあと思った。

・で、必死にAAを守るキラをついに殺っちゃうシンくん……あの「コックピットを絶対に狙わない」不殺の心を利用されたのは痛いな。でも彼は彼で家族も奪って、ステラも奪った憎い仇敵そのものなんだろうなとか…アスランとかオーブとか共通因子があるだけに、あまりにも悲しすぎる。違う場所で出逢ってたらアスランとシン以上に早く打ち解けられたかもしれないし。とまれ、フリーダム打倒に関する助言でレイの信頼度はグン上がり。またしても策士・レイ・ザ・バレル…。ギル以上にやり手かも?

海に墜ちるフリーダム、辛くも潜航出来たAA、キラの死(誤認だったけど)に絶叫するアスラン。「敵は取りましたよ、貴方の分も!」でいよいよ決定的な亀裂が入ったミネルバ二大エース。そりゃ殴るよね、という共感半分、「個人的な感傷」を軍組織に持ち込んじゃうアスランの繊細さに「あんたつくづくザフト合ってないよー💦」の思い半分。ほんと、お父さんがザフト及びプラント評議会の関係者じゃなかったら違う道も選べたのにね…。

・デスティニーとレジェンド出来たよー!のシーン、「俺の、新しい…!?」ていう台詞も含めてデストロイ貰ったステラと被る演出になってるシン。無邪気なきらっきらした笑顔で武器を供与される子供って尋常じゃないでしょ?と、このC.E.世界の混沌ぶりが一瞬で分かるようになってるよね。アスランはあれで完全にデュランダルへの敬意が冷めちゃったんだな。ただでさえAA云々とかロゴスに関する演説とかでうーんってなってた訳だから…とはいえまだ明確な「叛意」では無かったんだけど。あれ、初見の時は「おお、まだ起きてもない謀反でっち上げするなんて議長ってば策士…」と思ってたけど、今観ると完全にレイの独断なんだよね。デュランダルとしては「あ、やっぱラクス側なんだ。じゃあ良いよ適当に消しといて」ってなもんで。レイとしてはレジェンドが正式に供与される前にアスランを追い出したかったんだろうな…。シンをこっち側(議長サイド)に引き込むのに邪魔ってのもあったんだろうけど、前回までも踏まえると単純にギルの覚えが良かったからアスラン憎し、ってだけなのでわ。あの子も言うてまだ10代(推定)やでね…。親の興味を引く先輩に嫉妬してたんだろうね。

それにしても謀反するやろ→なんでや!もう謀反したる!!の流れは今後を思うと胃が痛かったす……(※銀河英雄伝説履修中)。女難の相、親友の死の誤報と共通項が幾つか…。

・ずぶ濡れの中で「役割だってちゃんとやれば」と泣き怒りするミーア。可愛いやら痛ましいやら。議長サイドに居る人間ってみんなそういうタイプかも。元を辿ればクルーゼも…。一方セクシーシャワーシーンを捏造してアスランの手助けをするメイリン。「分からない」ままに彼を救って、恐怖に泣きながらも一緒にグフに乗ることを選んだのはどうしてなんだろう。軍という理不尽の中で、最大級の理不尽を前に「おかしい」っていう義憤が芽生えたのかなあ。でも(実は)憧れの先輩とアカデミー時代からの同期(かつ僚友の妹)を一挙に失わなきゃいけない(それも自分の手で!)シンはあまりに可哀想。泣いてたのはメイリンのことでの罪悪感も手伝ってだろうと思ってたけど、あの悪夢を踏まえて「アスランを斬らなきゃいけなかったこと」があれだけシンの心にショックを与えたんだって分かってびっくりした。あの子は思った以上にザフトのエリートであり厳しくもやさしい先輩だったアスラン・ザラを慕ってたんだなって。耳に逆らうことばっか言うからしょっちゅう喧嘩してたけど、本当は甘えてたんだって。その葛藤を「やさしすぎる」と断ずるレイ…いつもはお姉ちゃんなのにシンの胸で子供みたく泣くルナ…脱走云々は3人の関係が少しずつ変わっていく、そのキッカケになる出来事だったんだろうな。

・息をつく暇もなくスティングのデストロイが暴走。またしても「デストロイ」を目にして、連合のやり口と戦争の理不尽に怒るシン。スペエディではカットになってたけど、「こいつは俺のもんだ…」と’強大な兵器’に縋って死んでいくスティングはエクステンデッドの象徴みたいなシーンなので皆に観てほしいと思ったよ。。。リマスター版?だとデスティニーの対艦刀をレジェンドが借用するレアカットもあったはず。ルナがインパルスを引き継いで、ガンダム3人衆になったね…。

・順番前後してるかもだけど、エターナルが発進せざるを得なくなったところでカガリのストライクルージュを借りて出撃するキラ。オーブの姫の証、「獅子と百合」の紋章とオリジナルカラーの組み合わせが却ってアリ?って感じで✨「お前の機体を取ってこい!」アンディも格好良い。子供たちがメインになりがちなミネルバ組と違って、AAのドラマはムウさんやアンディや…と大人の勇姿も目立つ。そしてストフリを渡したラクスの表情、ちょうど前回の天使湯でカガリに発破をかけた後と似ていて…。いつも正義の御旗の元に大切な仲間を戦地に送らなきゃいけないラクスはきっと凄く苦しいよね。

・AAで目を覚ましたアスラン、キラの姿を見て思わず泣いちゃうの可愛かった。「お前、死んで…」「大丈夫。君、生きてるって!」がいまいち会話になってないの萌えるなと思ったけど、よく考えたらキラはアスランの「お前死んでるだろ」の指摘を「=ここは天国か?」的な確認だと思っちゃった可能性あるな。違うよ、君も僕も健在だからってことだったのかもね。カガリを視界に収めてやさしい表情になるのも良かった。それにしても、前回あんなにキツい目で睨みつけられたのに「私は許してもらえるのかな」なんて、カガリは本当に達観してるよ。やっぱ国を背負ってる分だけ立派だね。アスランの指輪を嵌めて、「守りたかったんだろ」の言葉に涙して…素敵なシーンだった。っていうか病床(で良いのかしら?怪我だけど…)のアスラン美しすぎない?美人のお姉さんじゃん。

・いよいよロゴス=ジブリールの討伐に本気を出すザフト、アホやらかすユウナ(こいつは確かにクソ野郎だが、ただアホでジコチューで世間知らずなだけで、親父(古狸)ほど悪人でもないと月辺は思う)、またしても戦火に包まれるオーブ。国に殉じても良い、もう戦場にしたくないと叫ぶカガリと、アカツキガンダム。ウズミさんのメッセージ。アカツキで出たカガリを倒そうとする復讐の化身みたいなシンと、vestige-ヴェスティージ-が鳴り響くなかでラクスのインジャと手を繋いでやってくるストフリのキラ。カタルシスが詰まった、涙なしに見られないSEEDシリーズを体現したような戦闘。

キラやカガリが心配で出てきちゃうアスラン…「CICに座っているくらい出来る」のCICって?となったけど「Combat Information Center」=戦闘情報室=ブリッジ(管制室)ってことで良いのかな。

・ムウじゃないんでしょと送り出したはずのネオさん@スカイグラスパーが帰ってきちゃった〜!!嘘!となるマリューさんに「なんたって俺は不可能を可能にする男だからな」の台詞。またしてもちらつく愛した人の影に煩悶する艦長…。いやー、ムウマリュって韓流ドラマみたいで尊いよね…。

・インジャことインフィニットジャスティスさんを受け取ったアスラン。「何であれ、願う心が貴方ですわ」の台詞。キラはここぞって時に何かを守るための力が無いことのほうが辛い、とアスランを気遣う。迷いが晴れたアスランが出撃してのエンディング。いや、滅茶苦茶内臓やられてるっぽい感じだけど大丈夫…?と思いつつも熱すぎる、感動…!HIGH and MIGHTY COLORのエンディングも良かったね〜!

 

……というわけで今回も兎に角号泣でございました。最高でした。SEED DESTINY愛が一秒ごとに深まっていく。昨日グッズ爆買い(予約)してよかったぁ〜!!もう2週間後が待ちきれないよ。っていうか1月26日だって絶対待てない。楽しみすぎる!!!